教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Uさんの新作水彩画2点

2017年10月29日 | 教室風景

Uさんの水彩画作品を2点続けてご紹介いたします。


「ごちそうさま」 水彩画 F4

今年は早く熟しすぎてしまったというお庭の柿の実。収穫する
前に様々な蝶が食事に集まった愉しげな光景を生き生きと描かれ
ました。淡い中に、広がる枝ぶりと遥かな秋空が想像されます。

近づいてみました。

細密に描いているわけではないのに熟柿らしさがよく伝わって
くる見事な表現は用紙の特質と透明水彩絵の具の魅力を理解して
おられるから。今作もどこをどう省くかの妙が際立っています。


2点目です。

「さんぽみち」 水彩画 F6

まだ梅雨のあけきらぬ頃、散歩道で出会った立派な山百合の花。
手漉きの生紙ににじませながら描くことで緑したたる瑞々しい
森の様子を鮮やかに表現されました。かおりたつような作品です。

近づいてみました。

月夜野で仕入れたという薄めの楮紙。洋紙とはまったく異なる
水の含み方に戸惑いながらも軽妙な線描とやわらかいにじみを
効果的に用いて色の響きあう素晴らしい仕上がりとなりました。

同じモチーフを繰り返し描きながら新しいことにも挑戦されている
Uさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のUさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。

コメント (2)
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横浜自然観察の森でアサギマダラに出会う♪

2017年10月29日 | 生き物

カラリと晴れた10月27日、横浜自然観察の森で


蝶を追ったりキノコを探したりしながら歩いていると


あっ、あれは!
大きな蝶が優雅に滑空しています。追いかけると


なんと、アサギマダラでした~♪


反対側からも撮らせてもらいました。

長旅をする蝶として有名なアサギマダラ。
暖かいところで越冬し、春風にのって北上するとき1日80~100km
移動することもあるのだとか。
南下し始める秋は風が安定しないので時間がかかり2ヶ月半もかけて
南方へ渡るものもいる、というのは多くの人が翅に記録する
調査に参加しているから判明していることだそうです。


翅をひろげたらこんな様子。浅葱色の部分は半透明です。
このアサギマダラは先月県外で撮影したもの

持っている本によれば、この森は越冬可能地域に入っていました。
ここで冬を越すことに決めたのかこれから南下するのか。。
もしかしたらまた会えるかな?

アサギマダラと入れ違いに

ホシホウジャクがやってきました。


ミツバチたちはセイタカアワダチソウで蜜集め


ウラギンシジミは越冬に向けてエネルギーを蓄えているようでした。

身近な森でめったに会えない旅人に遭遇できて感激♪
トラブルもあった10月だけれど良い記憶で塗りかえることができました。


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