教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Aさんの新作日本画3点

2017年10月25日 | 教室風景

Aさんの新作を3点続けてご紹介いたします。


「白い時」 日本画 P10

ピンク色、赤黒色と描いてきた薔薇の最新作は白。やわらかく
繊細な陰色が実に美しく、まばゆいほど花びらを輝かせています。
儚げななかに花芯に秘められた強いエネルギーを感じる作品です。

近づいてみました。


花弁の脈にそって筆を動かし、手前から奥まで微妙に岩絵の具
の番手と色を変えて描きこまれました。周囲の葉は太い線と強い
色で装飾的に仕上げて肌理細かな花びらの魅力を際立たせています。

2作目です。


「つつむ」 日本画 F6

水辺で春の訪れを告げるミズバショウの花。色数を絞り仏炎苞の
清らかな白色を強調しました。早春をイメージさせる落ち着いた
色の組み合わせでまとめあげ静かな詩情あふれる世界となりました。

近づいてみました。

小さなつぼみひとつひとつを盛り上げるように描きこみました。
大胆な構図、青い葉のアクセント、水面のゆらぎ、花柱の細やか
な描写。随所にAさんのこだわりが感じられる優美な作品です。

3点目です。


「燃る」 日本画 F10

この夏、北海道で出会った日没の光景です。圧倒的な輝きを
放つ太陽の夢のような彩り、強い光線を浴びて熔けた金属の
ように輝く雲。感動をそのままに力強く鮮明に描かれました。

近づいてみました。

何層にも重なり合う雲の光と陰を納得のいく色と質感が出るまで
岩絵の具を重ねました。雲の間から見える空は深く澄んで星の
きらめく夜を予感させます。熱い思いが伝わってくる作品です。

実験的な試みも楽しんでおられるAさん。次の作品も楽しみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Aさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


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赤紫色の花に集まる

2017年10月25日 | 生き物

晴れたのは一瞬。気温は上がらず雲はどんどん厚くなり
みるみる暗くなってきたのであわてて外に出ました。


台風に負けずまだ咲き残っていたコスモス


ホシホウジャクがやってきていました。
あまりにも暗く光をあてさせてもらいました。


シュウメイギクにいたのはトラマルハナバチかな?
脚に花粉団子をつけています。


公園には2種類のホトトギスがあって
こちらは園芸種のおそらくタイワンホトトギス


やはりトラマルハナバチがきていました。


野草コーナーに咲いていたこちらがホトトギス


ここにもトラマルハナバチが来ていて
花の根元に口吻を差し込んでいました。

台風の影響であたりは荒れていて花は少なく
まだ日が高いはずなのにかなり暗く寒々しい・・。
そのなかで頑張る金色のトラマルハナバチに元気をもらいました。


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