青空が恋しいけれどジメジメした季節も嫌いではありません。
梅雨時だからこそ元気という動植物を探しに思い出の森に出かけました。
カエルはいないか~ヘビはいないか~
きょろきょろしながら湿った森を歩きまわっていたら
迫力ある腐生植物に出会いました。
ツチアケビです!丈は1mほどでしょうか。
ああ、あの人が見たら喜んで小躍りしただろうに。
前回見た時よりも株が倍に増えていました。
光合成はまったくせず土中の菌類から栄養をもらう腐生植物。
近年の日本の研究グループがツチアケビは鳥に種子散布を託している
ことを発表し、それは風による種子散布が主と考えられてきた
ラン科植物における初めての動物による種子散布の発見なのだそうです。
以前バニラの香りがすると聞いたので近づいて嗅いだのですが
私の鼻が鈍感なのか匂いはせず。雨のあとだからでしょうか。
ツチアケビの実は秋頃真っ赤な実をつけるのですが、それはバニラに
似ているということですから香りは乾燥した実からするのかも。
気になってバニラを調べたら、ラン科植物の種子なのですね!
香りを得るのには発酵、乾燥を繰り返す熟成作業が必要なのだとか。
ツチアケビが自然に熟成すれば・・どうなのでしょう。
秋に確かめることができるかな?
腐生植物はもう一種
ギンリョウソウです。
まるで森の妖精。。
あまり珍しいものではありませんが
出会うと嬉しくて撮影せずにはいられない♪
なかなかピントが合いません。ライトで照らすととんでしまうし
細かなところまで見たいのに撮影が難しい。
あまりにも暗いのでヘッドライトにペンライトをつけ
積もった腐葉土でフカフカの森で這いつくばっていると
浮遊しているような不思議な感覚になり時を忘れます。
鮮明なレモン色に染まる倒木が見えました。
これは・・粘菌のようです。
最近粘菌を育てるというテレビ番組を見たばかりなので興味津々。
日に日に表情が移り変わるのでしょうね。
今頃どんな状態になっているのでしょうか。
にわかに森が日没後のように暗くなり雨がぱらついてきました。
鳴き声も聞こえないしカエル観察には遅かったか‥と諦めかけましたが
このあともよい出会いがありました。続きます☆