教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

竹にカブトムシ

2020年07月01日 | 生き物

樹液に虫が集まる季節となりました。
近所の公園に毎夏、素敵な樹液レストランが開店するクヌギがあったのですが
スズメバチが集まり危険という理由で板が貼られたり枯れてしまったり。

探し歩いて最近新しい木を見つけました。


一ヵ所目はコナラ。遠慮がちにとまるヒカゲチョウの視線の先には


スズメバチとカナブン
まだ規模が小さいのですぐ満席になってしまいます。


サトキマダラヒカゲが群がっていた木は何だったか・・
樹液はブクブク泡立って甘酸っぱい香りが漂っていました。

このとき捕虫網を持った小学生が「何がいるの~」と駆けてきたので一枚撮っただけ。
彼はこの美しいチョウのことを気持ち悪いと言っていました。

とても驚いたのは竹林を通りかかった時


思わず二度見!
よく見ればドロッとしたものがついているのは竹、
表面に小さなアリやハエがたかっています。

映画「エイリアン」のイアン・ホルム・・最近亡くなったのだっけ。
あれこれ連想させるこの白いものは竹の病気なのかな?
この時は近づきませんでしたがどうしても気になって後日見に行くと


大きなカブトムシのメスが食事をしていました!

大雨も降ったはずなのに白いものはさらに増えていました。
これは竹の樹液に酵母菌がついて繁殖、発酵し
その後さらに違う菌が繁殖したもの、で病気ではないそう。
すえた臭いがきついけれどカブトムシにとっては栄養満点の食べ物。。

ネットで調べているうちに竹の樹液酵母で焼いたパン、とか
竹の樹液でつくられた酒、などが出てきました。
糖分の多い竹にはそんな利用の方法があったのですね。

カブトムシのメスの背中にはヨツボシケシキスイがのっていました。


ヨツボシケシキスイはこちら。クヌギの樹液にきていた皆さん。


大小さまざま、頭部だけ見ればコクワガタに似ています。
よく見れば他にも薄べったい樹皮色の虫がいるようです。

樹液にくる虫は他にも


ヨツボシオオキスイ
少し玉虫色がかっていて綺麗。


スジクワガタでしょうか。これからが楽しみ♪

糖分の多い樹液に天然の酵母が付着して発酵したものが
昆虫の集まる樹液酒場。なるほど・・。

天然酵母は日本人の生活に馴染み深いものなのにあまり考えたことがなかった。
竹にカブトムシという意外な組み合わせのおかげで
樹液酵母という言葉も
知ることができました。

 

コメント (2)
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