梅雨の晴れ間、イヌビワらしき木に違和感を感じよく見てみました。
木の姿は似ているけれど葉が厚く感じられて
鈴なりの実は見慣れたまん丸の実よりは長く
やけにたくさん落ちている。
イヌビワの実は黒く熟した途端リスに食べられる印象だったし時期は今だっけ?
真ん中の赤いものを手で割ってみると
イチジクっぽい。ずいぶん乾燥したイヌビワだな~と思い
帰宅してから検索してみました。
とても分かりやすかったのが「皿倉山ビジターセンター」内の記事。
イヌビワは雌花をつける雌株と両性花をつける両全性株がある雌性両全性異株
なのだそう。知らなかった。。
受粉に欠かせない共生関係のイヌビワコバチの産卵と子育ての場所が両全性株、
受粉、結実、種子散布が雌株の役割。
こちらがイヌビワの雌株の実。ころんとまん丸、10月撮影。
何者かに食べられた雌株の実は汁気たっぷり。
食べた動物のフンによって種は森中に広まっていくのですね。
イヌビワコバチが滅んだらイヌビワもなくなる。
どんな生き物も重要な役割を持っていてそのバランスは危ういもの。
年々静かになる森にどんな変化が起きているのだろうと時折不安になります。
イヌビワはイシガケチョウの幼虫の食草でもあります。
関東地方では見られない南方系のチョウでこれは以前石垣島で撮影したもの。
皿倉山に見に行ってみたいなぁ。北九州市。。
今、小川の近くには緑色の実が多く見られます。
アブラチャンの実です。
3月頃見られた花。雌雄異株。
来春こそ雌花雄花両方をしっかり観察しよう!
その頃には普通に旅行できる平和な日常が戻っているとよいのですが。