4日ほど前、知らない人から電話をいただく・・・「お金を拾っていただいた○○という者ですが・・・」
暮れの12/28、羽田空港での出来事・・・函館豆記者交歓会の子供たちを引率しての沖縄取材旅行の帰り、早めに搭乗手続きを終えてゲート番号の座席で出発時刻を待っていた。まもなく、二人の子供が会社名の入った何も書かれていない小封筒を拾ってきた。「中にお金が入っているんですけど」・・・中を開けて見たら10数万円が入っている。私の感覚では大金である。
拾った場所は、直ぐ隣の札幌行きのゲート番号の座席とのこと。時刻を見たら、出発時刻まであと数分・・・もう遅い。そばを通ったガードマンに事情を話すと、時間的余裕があるのなら中央案内所まで付いてきて欲しいとのこと。長い通路を走るように歩き、そこへ届けて帰りの飛行機に乗った。
落とした人は、まだ気づいていないのでは?気づいたときにはどんな想いに駆られるだろう・・どんな人が落としたのだろう・・・などと飛行機の中でいろいろ推理する。その封筒に記されている会社は全国あちこちに支社や工場を持っている私でも知っている会社である。手がかりは札幌行きの飛行機に乗ったということだけである。12/28という日にちからして、仕事納めを終えて札幌へ帰省する若者か単身赴任者を想像した。
帰宅した翌日、ネットで調べてその札幌工場へ電話を入れたが、すでに正月休みに入っていて通じない。正月を過ぎてまもなくもう一度電話を入れる。金額を言わないで、羽田で現金の入った貴社の名前入りの小封筒を拾って届けたことを伝えた。
それから2週間ほども音沙汰がなかったので、落とし主はもう現れないのではないか?・・・と思っていたのだが・・・・。
電話の主は、みんなお金の欲しい年の暮れでもあり、すっかり諦めていたとのこと。そこへ、会社から「状況からして、ひょっとしたらお前でないのか?」との連絡を受けたとのこと。聞くと、案の定、もともと札幌工場に勤めていて、今は埼玉工場の方へ単身赴任していて、帰省するときのことだったという。
お礼の言葉とともに、2割の礼金を送りたいとのこと。私が拾ったのであれば、こちらの思いが伝わって落とし主が分かって喜んでいただけで十分であったが、残念ながら拾ったのは私ではない。二人の子供たちへの礼金としてそれぞれ1万円ずつを送っていただくことで話は付き、そのお金が昨日届いた。
拾ったのが子供であったことと封筒に会社名が入っていたことが幸いし、なんとか落とした人が判れば・・・というこちらの気持ちが届いたうれしい出来事であった。
実は、40年以上も昔のことである・・・大学2年の暮れ、九州への研修旅行の為にアルバイトで稼いだお金を貯金しようと郵便局へ向かう途中に通帳と共に落としたことがあった。気づいて同じ道を戻って探したが見つけることができなかった。やはり、年の暮れでもあったので諦めていたら、警察から電話をいただいた。やはり、拾ったのが子供で、通帳の名前から落とし主が私と判ったのこと・・・そんな懐かしい思い出が蘇った。
暮れの12/28、羽田空港での出来事・・・函館豆記者交歓会の子供たちを引率しての沖縄取材旅行の帰り、早めに搭乗手続きを終えてゲート番号の座席で出発時刻を待っていた。まもなく、二人の子供が会社名の入った何も書かれていない小封筒を拾ってきた。「中にお金が入っているんですけど」・・・中を開けて見たら10数万円が入っている。私の感覚では大金である。
拾った場所は、直ぐ隣の札幌行きのゲート番号の座席とのこと。時刻を見たら、出発時刻まであと数分・・・もう遅い。そばを通ったガードマンに事情を話すと、時間的余裕があるのなら中央案内所まで付いてきて欲しいとのこと。長い通路を走るように歩き、そこへ届けて帰りの飛行機に乗った。
落とした人は、まだ気づいていないのでは?気づいたときにはどんな想いに駆られるだろう・・どんな人が落としたのだろう・・・などと飛行機の中でいろいろ推理する。その封筒に記されている会社は全国あちこちに支社や工場を持っている私でも知っている会社である。手がかりは札幌行きの飛行機に乗ったということだけである。12/28という日にちからして、仕事納めを終えて札幌へ帰省する若者か単身赴任者を想像した。
帰宅した翌日、ネットで調べてその札幌工場へ電話を入れたが、すでに正月休みに入っていて通じない。正月を過ぎてまもなくもう一度電話を入れる。金額を言わないで、羽田で現金の入った貴社の名前入りの小封筒を拾って届けたことを伝えた。
それから2週間ほども音沙汰がなかったので、落とし主はもう現れないのではないか?・・・と思っていたのだが・・・・。
電話の主は、みんなお金の欲しい年の暮れでもあり、すっかり諦めていたとのこと。そこへ、会社から「状況からして、ひょっとしたらお前でないのか?」との連絡を受けたとのこと。聞くと、案の定、もともと札幌工場に勤めていて、今は埼玉工場の方へ単身赴任していて、帰省するときのことだったという。
お礼の言葉とともに、2割の礼金を送りたいとのこと。私が拾ったのであれば、こちらの思いが伝わって落とし主が分かって喜んでいただけで十分であったが、残念ながら拾ったのは私ではない。二人の子供たちへの礼金としてそれぞれ1万円ずつを送っていただくことで話は付き、そのお金が昨日届いた。
拾ったのが子供であったことと封筒に会社名が入っていたことが幸いし、なんとか落とした人が判れば・・・というこちらの気持ちが届いたうれしい出来事であった。
実は、40年以上も昔のことである・・・大学2年の暮れ、九州への研修旅行の為にアルバイトで稼いだお金を貯金しようと郵便局へ向かう途中に通帳と共に落としたことがあった。気づいて同じ道を戻って探したが見つけることができなかった。やはり、年の暮れでもあったので諦めていたら、警察から電話をいただいた。やはり、拾ったのが子供で、通帳の名前から落とし主が私と判ったのこと・・・そんな懐かしい思い出が蘇った。