癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

2日間でこんなに・・・

2010年02月04日 | スキー・クロカン


(成果発表のデモンストレーションをする、生まれて初めてスキーを履いて2日目の我が班の子供たち)

 函館地方では数年に1度くらいしかない-10℃以下の極冷えが続いた昨日と今日の2日間、松前高校のスキー研修のお手伝いをしてきた。今朝、会場のグリンピア大沼スキー場へ着いたときは-15℃だった・・・。

「まるハ」・・・水産会社の名前ではない・・・これは、我々の指導用語で、まったく初めてスキーを履く指導対象者を差す言葉である。北海道最南端の松前高校は雪の少ない地域で、スキー場もなく、ほとんどの子供が、この「まるハ」である。  

私の担当した班の5名も、すべて「まるハ」であった・・・・スキーの履き方、ストックの持ち方から始まり、片方だけスキーを履かせた歩きで、それに乗り込んで行くことをさせてもゴロン・・・。両方履かせたら、スキーを踏んづけてゴロン、平らなところでも後へ滑って行ってゴロン・・・転倒のオンパレード・・・それでも負げずに頑張る姿がいじらしい。

 しかし、午前中になんとかプルークができるようになったので、午後からリフトへ・・・初心者コースを直滑降とプルークだけで5本も滑った。初めは、暴走しゴロンゴロン転がったり、コースの外へ突っ込んで行ったりと怪我をしないかとハラハラしどうし・・・。しかし、ちょっとしたコツを教えるたびに一回ごとにどんどん上達し、そのコースでの3本目からは誰も転ばなくなった。

 人間誰でも、できないことができるようになることを実感できることくらいうれしいことはない。1日目を終えての第一声が「楽しかったぁ~!」・・・この言葉ほど指導者冥利に尽きる言葉はない。

 2日目の今日は、プルークボーゲンでいろいろな斜面を滑ることを課題にした。緩い斜面ではなんとかターンができても、斜面が急になると暴走して雪煙を上げてゴロンゴロン・・・。いかにスピードをコントロールしてターンするかを命題に、一本ごとに新しい課題を与えて、リフトを使ってどんどん滑らせる。

本数をこなすたびに、前に転んだ斜面で転ばなくなる・・・「先生、コツ解ったよ。もうバッチリです!」「そうだ!お前たちが一番上手いぞ!」と煽てる・・・自信が付いてくると、スピードも上げてスムーズなターンができるようになる・・・その結果が上掲の写真の姿である。全体的な姿も良く、バランスの良い余裕の滑りとなって、こちらも大満足!  



 閉講式でお礼の言葉を言う代表の子供・・・全員、大満足の顔でうれしそうに拍手をしていた。明日は、自主研修のフリー滑降を楽しむらしい・・・。

 若い頃から、どちらかというと上級者の指導の機会が多かったが、たまに担当する「まるハ」は、初めは手は掛かるが、ノビシロが多く、習う方も上手になったことを実感できるので、教える方も満足感が大きい・・・・という調子で、明日は、七飯スノーパークで、函館中部高校のスキー研修のお手伝いである・・・・こちらも、「まるハ」の担当を希望しておいた。