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平取町のすずらん群生地はずっと以前から一度見たいと思っていた。たまたま明日の千歳マラソンとすずらんの見頃が一致し、4時間もあれば往復できるので、昨日のうちに千歳の道の駅まで走った。
また、安平町のあちこちにある広大な菜の花畑も見頃をむかえているというので、それもセットにした。
◎平取すずらん群生地
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昔は、函館にもすずらん群生地があり、この時期になると、棒二森屋デパート前の路上で、摘んできたおばちゃんたちが、小さな花束にして売っていたものだ。今は絶滅して、鈴蘭丘町という地名だけが残っている。
ここ平取町幌尻岳のふもとの芽生(めむ)の野生すずらん群生地は約15haと日本一の広さを誇っている。多くの人が足を踏み入れることによって絶滅の危機に瀕したすずらんを保護管理し10年の歳月をかけ自然の状態に回復させたという。
現在一般公開は毎年5月下旬~6月中旬の約1ヶ月で、見頃は6月の「すずらん観賞会」の期間。白樺の木立に囲まれた観賞用道路から眺める白く可憐な花は町花となっている。
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15haという予想以上の広さに驚いた。1周したら30分以上も掛かった。
場所によって満開のところやこれから本格的に咲き出しそうなところもあり、まだ2週間ほどは楽しめそうな感じ。
安平町の菜の花畑
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広大な菜の花畑と言えば滝川が有名で、山旅のついでに訪れたことがある。この安平町の菜の花畑も負けず劣らずの規模だということをテレビで知った。
町内のあちこちに点在するが、連作障害を防ぐために毎年場所が変わるらしい。その年毎の菜の花マップがネット上にも掲載されている。たくさん点在しているので、規模の大きなところを2ヶ所回った。
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◎オープンしたばかりの安平道の駅「あびらD51ステーション」
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今年のGW前にオープンしたばかりの道内でもっとも新しい道の駅である。
かっては鉄道の町どして栄えた旧追分町(現安平町)の歴史を生かした造りが特色である。施設は大きく6つのコーナーに分けられている。中央入口正面の「テイクアウトコーナー」、左手のアトリウムと併設される「レガシーギャラリー」、その奥にある「D51鉄道資料館」、正面入口右手の「特産品・ベーカリーコーナー」。そして、別の入口もある「24時間トイレ」、4月〜10月まで営業する別棟の「農産物直売所(通称:ベジステ)」となっている。
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ここのベーカリーコーナーは大人気で、我が家でも4個購入。
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展示されている木製のD51機関車の模型
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鉄道資料館~ここにはD51機関車が格納・展示されるはずだが、もう少し先になるらしい。レールの両側には鉄道に関するいろいろなものが展示されている。
このあと、社台スタリオンステーションへ向かったが、残念ながら見学ができなかった。そこへ向う途中で、ものすごく混んでいる「そば哲」という手打ちそば屋を目にした。戻るときに寄ろうと思ったが、「遠浅店」もあることがわかり、千歳へ戻るにも近いので、そちらに寄ることにした。
◎そば哲遠浅店
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普通の人家にしか見えない「そば哲遠浅店」~ミシュランガイドに2回も載った有名店。
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中は、農家の部屋を通した造りになっていた。このときはたまたま空いていたが、次々とお客さんが切れ間なくやってきた。
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そば哲特製田舎そば(1000円)~手臼挽きした挽きぐるみのそば粉を使用したこしのあるそばだった。
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冷やしたぬきそば(950円)~季節の野菜や天ぷら、大根おろしが添えられていた。
有名店だけにやや高めだったが、とても美味しいそばだった。今度は季節限定の寒ざらしそばを食べてみたい。
早めに千歳の道の駅に戻って、のんびり過ごした。
◎道の駅から3km地点の新しい温泉見っけ
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夕食前に千歳道の駅から祝梅温泉へ行こうとしたら、途中に「天然温泉くるみの湯」を発見。わずか3km地点だった。
新しい感じなので入ってみた。温泉自体は30年前からあった根志越温泉だが、利用は組合員限定だった。それを建て替えて2017年12月に日帰り温泉としてデビューしたとのこと。
地下1800mから自噴している29℃のモール温泉を加温しているが、贅沢に掛け流しをしている。モール温泉の主成分「植物性腐植物」を普通の4倍も含んでいるのが特徴だそうだ。
こじんまりとした割りにはカランの数も多く、浴槽も41℃と43℃の2つがある。入浴料は430円。利用する機会の多い千歳道の駅だが、今度からここを利用しようと思う。