君子所貴乎道者三(君子が礼について尊ぶことは三つ)

2010年06月04日 | 私の思い
(真ん丸な、ギガンチュームの花)


6月2日、民主党・緊急両院議員総会での鳩山総理は、政治と金の問題や、普天間飛行場の移設をめぐって混乱したことに責任感じて退陣表明されました。
その時の発言の中で、「前日の小沢氏、興石東参院議員会長との再会談で、私も辞めるが、一番求められているのは政治とカネにおけるクリーンさだ。クリーンな民主党に戻すため、幹事長にも身を引いてほしい」、そう要請したこと明らかにしてましたね。
退陣理由は、国益喪失甚大なる世界観・外交観の欠如と思いますが、クリーンを理由に挙げる日本的政治風土の悪癖変わらず、困ったもの。でもまあ、小沢幹事長によくも云ったよ、鳩山総理の、最後の最後にいい仕事したなと思います。

またまた論語で恐縮します。
論語・泰伯第八の4に出てますいい話、
『鳥之將死、其鳴也哀、人之將死、其言也善、君子所貴乎道者三。「鳥の将(まさ)に死なんとするや、其の鳴くや哀(かな)し。人の将(まさ)に死なんとするや、其の言うや善(よ)し。君子の道に貴ぶ所の者は三つ。」』です。
鳥が死ぬ時は哀しい声で鳴く。人が死ぬ時はいい言葉を残す。病に倒れた曾子が、もう先が少ないので遺言を残すと云って、「君子所貴乎道者三(君子が礼について尊ぶことは三つ)」の言葉を云ったのですね。

一は、うぬぼれたり生意気になって人を見下(みくだ)さない事。二つは、その場しのぎで嘘(うそ)をつかない事。三つは、相手は誰であろうといい加減な言葉づかいをしない事、そんな言葉を曾先生は云い残したのです。
鳩山総理がせっかくいいこと言って退陣したのに、小沢さんは、菅新総理に向かって「秋の代表選には菅氏以外を推すことになるだろう」、
いけませんね~、「人の将(まさ)に死なんとするや、其の言うや善(よ)し」でもなければ、「君子所貴乎道者三(君子が礼について尊ぶことは三つ)」でもなし、小沢さんには困ったものですね。

《新総理 抱負ばかりが ハキハキと》