代が続く素晴らしさ

2012年10月15日 | 私の思い

               【豊岡市日高町河畑(かばた)】



ヒラキからの帰り道、浅倉の312バイパスに抜けます途中です。道路の右手に、とてもきれいに掃除がされたお墓があります。そのお墓をいつも見まして感心します。
そのお墓には墓石の隣に副碑が立っていまして、その表面には戒名を刻んで、ずらりと書き記(しる)してありますね。

昔々のふるい古い墓地を見ますと、亡くなったお方を、おひとりお一人か、夫婦を一つの墓石として、墓地にずらりと何基も立っているのを見かけます。近年になっては何々家之墓と大きく刻んだ墓石が、でんと墓地の中央に座って、裏面には誰々が建立なんて書いてあります。亡くなった人それぞれに、墓石を作っていくやり方は全く見かけませんね。そして、墓石の側面に亡くなったご主人、奥さんの順で戒名が刻んであること多いのです。
ただ、最近は副碑といって、平たい石碑に右から順よく戒名を刻むお墓が増えました。

その、浅倉のきれいなお墓のことです。
副碑に書いてあります戒名の上には、初代、二代、三代と記してありますその数が、なんと九代のご夫婦までずらりと副碑にいっぱい並んでいます。
戒名の下には、俗名、年齢、そして亡くなった年月日が順に書いてあります。なんと、初代のお方は文化何年とか読めます。天保もあります文久、慶応とかあって、明治、昭和、平成と続いていますね、とても歴史を感じます。
文久といえば江戸時代ですよ、今からざっと二百年前となります。
そのお家が、そもそも初代から九代続くことって凄いこと、二百年も延々と、家が絶えることなく続いていくことは、本当にめでたい事なのですよ。

とても少子のこの頃のことです。もしも、女の子ばかりのお家なら、お婿さんでも来てくれなくて家を継いでいく者が絶えると、そこで代も途切れます。
この頃、街の商店街の老舗のお店、ポツリポツリと閉店だって、見かけますね寂しいですね。
商売だって、物作りの家業だって、三代、四代元気に続くことって大変ですよ。商売でなくってサラリーマンだって、何でもよいから家がです仲良く代々続くこと、これだって、男の子でも女の子だって、結婚しまして家を継ぐことしなくちゃ、代が続きませんね無理ですね。

通り道のきれいなお墓の副碑の九代続いたこのお家、もしもですよ、現在三世代ご家族だったら十二代も続くかもしれないことです素敵です。
秋のきれいなコスモスの花、花に囲まれ素敵なお墓を眺め、代が続く素晴らしさを感じます。

《九代も つづくお家は 凄いです》