生活

とりとめもなく

これ読んだよー(お久しぶり)

2012年01月13日 19時44分26秒 | Weblog
パソコンが壊れてる間に読んだ本を忘れないうちに記しておこうと思います。
パソコンないと家ですることがないからけっこう読んだよ。

もうずいぶん前、去年の10月くらいのですけど

雫井脩介「火の粉」
引退した梶間という裁判官の家の隣に、彼が最後に無罪とした元被告人・武内が引っ越してくる。疑わしいところがあるが、決め手にかけるので無罪としたが、もし本当に彼が犯人なのだとしたら死刑であろう残忍な事件だった。
まあまあ平凡な幸せであろう家庭が一人のへんてこな男によって崩壊してゆく様が恐ろしい。いったいなんだこれは、と気味悪く思いながらどんどん読んじゃう。女はけっこう魅力的な人が多いのに男はしょうもないふうに描かれてる気がする。


吉田修一「静かな爆弾」
この作家、若いころ読んで「この人のはもういいや」と思ったはずなのに「悪人」以降気になってなんとなくまた読んでいる。
これはテレビ局に勤める男と耳の聞こえない女の子の恋愛小説だった。映画でも小説でも恋愛ものはまず選ばないのだが、これがなかなか面白かった。この人の書く小説って人の私生活を覗き見してるような気になる。それがいいのかもしれませんね。


吉田修一「さよなら渓谷」
これもなんか、目を背けたくなるようなテーマながらも面白いのでグイグイ読んじゃう。まあ目を背けたくなるといっても、背けないんですけどね。

そんでここから11月に読んだやつ

三浦しをん「私が語りはじめた彼は」
大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘の話。あまり内容覚えてないな・・・でも読んでるときは面白かった。これもなんか、人間のいやーな部分を描いた感じだった気がする。


東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」
その名のとおり、二つの世界で起こってる恋愛の話。面白そうだと思ってたんだけど、ふたつの世界が交互に描かれてるのでどっちがどっちだかわかんなくて非常に読みづらくほとんどやっつけ気味に読んだのであった。人にはすすめない。これ読んだことある人、どう思ってるのかな。


吉田修一「キャンセルされた街の案内」
また吉田修一の本を読んでしまった。装丁がすごく素敵な本だった。
短編集なだけに、どれもこれも、ここから面白くなるのに!というとこで終わってしまう。それが狙いなんでしょうけど。


三浦しをん「光」
これは非常に、なんというか、しんどい話で、まず地震と津波で島がひとつ壊滅するとこから始まるのが今はとにかくつらく、読んでいっても面白くなりそうな雰囲気がじわじわとあるのになかなかその実体が現れず、しかしその壁を越えてしまったらあとは一気に読むしかないほど面白いのだ。いやーな気分になる。ああいやだああいやだと思っているのに面白い小説が私は好きなのだろうか。


吉田修一「日曜日たち」
日曜日の話。それぞれは別個で面白く、不思議な感じで登場する小学生の兄弟が微妙につないでいる連作短編集です。なんかこの作家の本は簡単に読めて面白いけどあまり内容覚えてないぞ。でもかなり良い話だったような気がする。


吉永南央「その日まで 紅雲町珈琲こよみ」
草(そう)というおばあちゃんが活躍する連作短編集の第二弾。今回はなんだか強大な敵に立ち向かう感じになっている。この人の小説はまだ読み慣れてないせいかなんだか言葉足らずなとこもある気がする。でも素敵な人がいっぱい出てくる。

とりあえず次は12月以降のを書こうと思っていったんさようなら。
コメント
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