生活

とりとめもなく

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2014年11月06日 16時42分08秒 | 読書
最近読んでた本

重松清「赤ヘル1975」
これは久々に大ヒットだ!
面白すぎて細かく読み込みすぎてやたらと時間がかかってしまった。
タイトルのとおり、広島東洋カープが初優勝した1975年の初夏から秋にかけての物語です。東京から広島に転校してきたマナブと、幼い頃に父を亡くし母と姉と酒屋を営むヤスという中学生の日常を軸に、その年のカープの活躍や広島という土地の抱える何か(原爆による被害や後遺症やトラウマ)を描いた長い長い14章から成るお話なのだが、プロローグの時点でこれは途轍もなく面白いだろうというのがわかる…
広島カープのファンというのは、もしかしたら、阪神ファンをしのぐほどタチが悪いんではないかとうすうす思っていたが(例・広島忍者)まあ、予想通りだ。でも広島ファンて、本当に野球が好きな人がなるんじゃないかなと思っていた。
何でもいいがスポーツチームの熱心なファンというのは、見てるほうからしたらかわいそうになってしまうくらいにそのチームが好きではないか。え、試合に負けたくらいでそんなに悲しむもの?とか「巨人が負けた日のおやじ」なんて慣用句にしてもいいくらいだ。私もわかります。中学生のときの阪神を思い出します。
しかも広島県民にとってのカープは、他のチームのファンにとってのそのチームとは違うのです!市民球団なのです!そこんとこの成り立ちですとか、カープの歴史ですとか、そういったものもちゃんと書かれてるのでカープに興味のある方も、がっつり広島ファンの方も、広島という土地に興味がある方も、きっと楽しめると思います。
私が野球を見始めたときはセ・リーグのAクラスは巨人中日広島、Bクラスはヤクルト大洋阪神だったのでてっきり広島は強いもんだと思ってたんだけど、違ったんだね…だって山本浩二監督で1回優勝してるとこ観てるからね…そのちょっと前にも阿南監督時代にもしてるよね?
この小説では物陰から半分顔出すで同じみの古葉監督時代です。でも私は古葉監督は大洋時代しか知らないんだよねー
そして1975年というのは、カープの帽子が赤になった年なんだって、コージや衣笠がガンガン打って、池谷や外木場が投げ、高橋慶彦はまだルーキーでほとんど登場しない。北別府は物語の最後のほうでドラフト一位で入団する。赤ヘルという言葉もこの年に生まれた。赤ヘルという言葉いいよねー
そのチームの代名詞となる言葉がある球団というのは良い。いてまえ打線ですとか。縦縞のユニフォームですとか。皆まで言わずともわかるあの感じですよ。
まあとにかく面白かったし笑えて泣けてカープの歴史やマメ知識もわかる、素敵な本です。広島の話であり、ヒロシマの話です。
真剣に読みすぎてやたらと時間がかかった。
コメント
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