生活

とりとめもなく

晩秋に、これ読んだ

2015年11月13日 23時36分22秒 | 読書
最近読んでた本たち。
といっても広島に行く前あたりからなので何冊かあるよ。
広島では大和ミュージアムに行くときめてたから、予習みたいな感じで

横山秀夫「出口のない海」
これは第二次大戦末期に万策尽き果てた日本軍が人間魚雷を使った特攻を始め、その回天の搭乗員となった並木という男の話。彼はもともと甲子園で活躍したピッチャーで、期待されながら進学したが大学では肘をこわしてろくに投げることもできなくなったが、魔球を開発しきっと復活すると誓いながらも戦争によってそれが叶わなかった。なんか、思ってたんと違ったしオチもなんか弱かった気がするけど、やっぱり、涙なしでは読めないのである。
10年くらい前に映画になってたけど観たことない。
広島の旅行のお供で持ってったのが

三浦しをん「しをんのしおり」
今や人気作家となった三浦しをんさんの、これは初めてのエッセイ集ということでまだ彼女が25歳くらいのころの日常が綴られているのだが、このころはまだ売れっ子でなかったせいか、お金がないとか、PHSの料金を滞納しているとか(PHSって…!)、お金がないけど少女マンガをたくさん買ってしまったとか、バクチクのおっかけで大阪へ行ったとか、バイト先の古本屋の話とか(当時は作家をしながらバイトしていた)、私はこの作家さんと同い年なのでなんとなく同じ文化や文明のなかで育ってきたからうむうむと思うところも多くて面白かったし、いまや直木賞を(当時)最年少でとったり数々の作品が映画化ドラマ化されたりベストセラーになったりしている作家もこんなにお金がなかったのか…というところも面白かったのです。

樋口有介「笑う少年」
これは「猿の悲しみ」の主人公、風町サエのシリーズ2作め。AKBを思わせるアイドルグループと安売りピザチェーン店を経営する男をめぐる推理小説。風町サエさんのシリーズは、なんか、ドロドロしてるね…
面白かったけどね。

よしもとばなな「鳥たち」
なんだか途中までただただ漠然とした感じでたいして面白くなかったんだ。主人公がうじうじしてて。その主人公の心境みたいなものをしつこく書いてるんだけどどうも共感できないというか。でもなぜか、大学の学食で先輩二人組とやりあうところから雲が晴れたように面白くなったのが不思議だった。

読んでた本たちはこんな感じでーす。
ところで昨日のドミニカ戦も面白かったね…長かったけど。やっぱり中南米のチームは怖いね…
あと、TBSは解説者がちょっとね…

コメント
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