だんだん季節が今に近づいてきた初夏の読書を記録しておきます。

吉永南央「名もなき花 紅雲町珈琲屋こよみ」
これは珈琲と和雑貨の店を営む草(そう)さんというおばあちゃんが、地域のちょっとした事件を解決してくというシリーズなのですが、今回はいろんな要素が絡み合ってそれが面白いしせつない話となっております。このシリーズはある種の高みに達したのではないでしょうか。

東野圭吾「マスカレード・ホテル」
これさー
マスカレードというからには、私の想像ではねー「お互い素性を知らない者どうしがクリスマスとか年末にホテル(というかペンションみたいにみんなが集まれる広間がある)にこもって過ごすうち、いろいろな事件が起きる、そしてどんどん登場人物たちの過去や秘密があばかれていく・・・」という感じの、昔の外国のミステリにありがちな感じの話なのかなーと思ってたんだけど、ぜんっぜん違った!!それが一番びっくりした。
何がすごいって、殺人が起きると目星をつけたホテルに刑事が潜入して、しかもホテルマンとしてちゃんと業務をこなしながら警戒したりあわよくば犯人をつかまえるという話だった。なんか、すげーなー。現実味がないというか・・・でもそこを割り切って読めば面白かった。
水天宮のホテルをイメージして読みました。

誉田哲也「あなたが愛した記憶」
ありえないといえばこっちのほうがもっとありえない、記憶を残しながら生まれ変わっていく種族?の話です。つまり、魂が代々の身体を渡り歩くといったらいいでしょうか。
ホントにこれ面白いんだよね~
オチというか、ハッピーエンドでないのだろうと思ったんだけど、容赦なかった。でもちょっとだけ救いがあった。
この人の本は人が死にすぎるよねえ。

湊かなえ「花の鎖」
これいいっすよ!
私が読んだ湊かなえの本のなかで一番面白かったかもしれない。
地位と金と名誉を得た敗者と、清廉・清貧の勝者の話だ。
この物語の意味に「ハッ!」と気づいた瞬間からの疾走感がすごい。
おすすめ。おすすめ!

小路幸也「コーヒーブルース」
90年代の北千住の珈琲屋を舞台に、店に持ち込まれた事件ともうひとつ主人公の暗い過去絡みの事件を常連客たちを巻き込んで解決するという話でけっこう面白かった。しかし経過はすごく面白いのにオチが「なにそれー」って感じだった。ぼやーっとしとる。
珈琲店のスタッフの丹下さんという元プロレスラーのおばちゃんがひじょうに良い・・・
この人の小説初めてなのだがもっと読んでもいいかしら。

樋口有介「楽園」
ズッグ共和国という、南太平洋にあるという架空の国を舞台に展開するなんかのんびりした変な話。
樋口有介作品は風景や自然の描写とか言い回しが私は好きなのではないかと。だからちょっと意味わかんない話だったけどまあいいや。

誉田哲也「幸せの条件」
これはバイオエタノールの原料にするお米を作ってくれる農家を探せと命令された町工場みたいな会社の女子事務員(会社にとってはいなくていい存在)が、長野の農家で住み込みで働くことによってそれまでのぐうたらな自分から脱皮していくという素敵なお話だった。
農家って大変だな・・・とは思ってたけど、これを読んだら具体的に本当に大変なんだなあと思ったんだけど、それよりも実際は何倍も大変なんだろうなあ・・・ありがとうございます。
東日本大震災の時期という設定なんだけど、あのときの空気が描写されてて読んだら久しぶりに思い出して泣いてしまった。
誉田哲也の本だけど推理ものじゃないし人も死なないけど、とても面白いのでひじょうにおすすめ。

森見登美彦「宵山万華鏡」
なんじゃこりゃー意味わからんけどつまんなくはないけど夢のような話なので別に読まなくてもよかったかなーだって夢みたいなんだもん。
京都の祇園祭の夜の話。

円居挽「丸田町ルヴォワール」
またまた京都の話で「宵山万華鏡」とは違った意味で現実味がないが、推理劇といいますか・・・
設定が、「双龍会」という私的裁判で、殺人の疑いのかかる青年を裁く・・・というものなんですけど、登場人物すべて濃いキャラなのでふざけすぎな感じもある。逆転に次ぐ逆転で少々疲れた。
シリーズ化されてるから続編も読みたいです。

湊かなえ「境遇」
これもやはり面白かったですねえ~(感心するわ~)
なんの因果か。
という感想です。
そろそろリアルタイムに近づいてきた。次回からは最近読んだやつを書いていきます・・・

吉永南央「名もなき花 紅雲町珈琲屋こよみ」
これは珈琲と和雑貨の店を営む草(そう)さんというおばあちゃんが、地域のちょっとした事件を解決してくというシリーズなのですが、今回はいろんな要素が絡み合ってそれが面白いしせつない話となっております。このシリーズはある種の高みに達したのではないでしょうか。

東野圭吾「マスカレード・ホテル」
これさー
マスカレードというからには、私の想像ではねー「お互い素性を知らない者どうしがクリスマスとか年末にホテル(というかペンションみたいにみんなが集まれる広間がある)にこもって過ごすうち、いろいろな事件が起きる、そしてどんどん登場人物たちの過去や秘密があばかれていく・・・」という感じの、昔の外国のミステリにありがちな感じの話なのかなーと思ってたんだけど、ぜんっぜん違った!!それが一番びっくりした。
何がすごいって、殺人が起きると目星をつけたホテルに刑事が潜入して、しかもホテルマンとしてちゃんと業務をこなしながら警戒したりあわよくば犯人をつかまえるという話だった。なんか、すげーなー。現実味がないというか・・・でもそこを割り切って読めば面白かった。
水天宮のホテルをイメージして読みました。

誉田哲也「あなたが愛した記憶」
ありえないといえばこっちのほうがもっとありえない、記憶を残しながら生まれ変わっていく種族?の話です。つまり、魂が代々の身体を渡り歩くといったらいいでしょうか。
ホントにこれ面白いんだよね~
オチというか、ハッピーエンドでないのだろうと思ったんだけど、容赦なかった。でもちょっとだけ救いがあった。
この人の本は人が死にすぎるよねえ。

湊かなえ「花の鎖」
これいいっすよ!
私が読んだ湊かなえの本のなかで一番面白かったかもしれない。
地位と金と名誉を得た敗者と、清廉・清貧の勝者の話だ。
この物語の意味に「ハッ!」と気づいた瞬間からの疾走感がすごい。
おすすめ。おすすめ!

小路幸也「コーヒーブルース」
90年代の北千住の珈琲屋を舞台に、店に持ち込まれた事件ともうひとつ主人公の暗い過去絡みの事件を常連客たちを巻き込んで解決するという話でけっこう面白かった。しかし経過はすごく面白いのにオチが「なにそれー」って感じだった。ぼやーっとしとる。
珈琲店のスタッフの丹下さんという元プロレスラーのおばちゃんがひじょうに良い・・・
この人の小説初めてなのだがもっと読んでもいいかしら。

樋口有介「楽園」
ズッグ共和国という、南太平洋にあるという架空の国を舞台に展開するなんかのんびりした変な話。
樋口有介作品は風景や自然の描写とか言い回しが私は好きなのではないかと。だからちょっと意味わかんない話だったけどまあいいや。

誉田哲也「幸せの条件」
これはバイオエタノールの原料にするお米を作ってくれる農家を探せと命令された町工場みたいな会社の女子事務員(会社にとってはいなくていい存在)が、長野の農家で住み込みで働くことによってそれまでのぐうたらな自分から脱皮していくという素敵なお話だった。
農家って大変だな・・・とは思ってたけど、これを読んだら具体的に本当に大変なんだなあと思ったんだけど、それよりも実際は何倍も大変なんだろうなあ・・・ありがとうございます。
東日本大震災の時期という設定なんだけど、あのときの空気が描写されてて読んだら久しぶりに思い出して泣いてしまった。
誉田哲也の本だけど推理ものじゃないし人も死なないけど、とても面白いのでひじょうにおすすめ。

森見登美彦「宵山万華鏡」
なんじゃこりゃー意味わからんけどつまんなくはないけど夢のような話なので別に読まなくてもよかったかなーだって夢みたいなんだもん。
京都の祇園祭の夜の話。

円居挽「丸田町ルヴォワール」
またまた京都の話で「宵山万華鏡」とは違った意味で現実味がないが、推理劇といいますか・・・
設定が、「双龍会」という私的裁判で、殺人の疑いのかかる青年を裁く・・・というものなんですけど、登場人物すべて濃いキャラなのでふざけすぎな感じもある。逆転に次ぐ逆転で少々疲れた。
シリーズ化されてるから続編も読みたいです。

湊かなえ「境遇」
これもやはり面白かったですねえ~(感心するわ~)
なんの因果か。
という感想です。
そろそろリアルタイムに近づいてきた。次回からは最近読んだやつを書いていきます・・・
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