ブクログより
松鶴、米朝、文枝、春団治。
四天王と言われるだけあって、四人それぞれ確たるものを持っていますね。
それにしてもまったくタイプが違う噺家さんで、どの人が良くてこの人はちょっと・・・ということはなく、皆さんそれぞれいいんです。もちろんそれぞれ得意とする分野はあるのですが、では得意でない噺は・・・それはそれでいいんですね。
おまけ(というのか)がうれしいなぁ。
大阪における志ん朝さんの話。上方落語家との対談の様子や、大阪への思い入れや、大阪ではすっかりくつろいでいる志ん朝さんがうれしい。
個人的にその中でも一番をと言うと・・・
桂 米朝 / 百年目 大店の旦那さんがぴったりだと思います。
中国の古事を引き合いに番頭さんを諭すくだり、好きです。
笑福亭 松鶴 / らくだ 割れるような大きな声が印象深い師匠の熊五郎はやっぱりこわい。
(六代目)
桂 文枝 / たちぎれ線香 長屋のおかみさんや、置屋のおかあさん、女の人がうまいですね。
(五代目) 舟弁慶のお松さん、もう絶品です。
桂 春団治・・・ あまり聴いていないのです。
(三代目)
上方落語の四天王 / 戸田 学
★★★★☆