ブクログより
お名前を知っているだけで、その作品についてはあまり知りませんでした。図書ボランティアで行っている小学校で、偶然見かけた「きゅうりのきゅうこさん」(正しい題名かどうかはわかりません)
その楽しいリズムと、ユーモアのセンスに「おっ!!」と思ったものでした。
先日図書館でこの本を見つけて早速借りました。
題名にあるように「さびしかったら」「生きるのがつらくなったら」とか「世の中に不条理を感じたら」などという風に分けられていますが、どこを読んでも、くすっと笑えたり、じんわり心にしみたり、忙しい日常で無くしたものを、ちょっと気づかせてくれたりします。
あっ やっぱり処方箋です。
「おかあさん」
おかあさんはぼくを一ばんすき!
ぼくはおかあさんを一ばんすき!
かぜふけ びょうびょう
あめふれ じゃんじゃか
なんて簡潔で、なんて率直な詩でしょう。音の表現が最高です。
実は次の本が届くまでの、つなぎになんて不埒な考えで借りた本でした。
失礼いたしました、まどさん。いつまでもお元気でいらしてください。
高齢の詩人で思い起こすのが、柴田トヨさん。先頃お亡くなりになりました。
毛糸の帽子をかぶり、穏やかにほほえんでおられるお顔がすぐ浮かびます。
まどさんや柴田さんのような生き方、見習いたいです。
まど・みちお 人生処方詩集 / 市河紀子選詩
★★★★★