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ブクログより
「自転しながら公転する」を読んで、ちょっと感銘を受けた作家さんでした。
亡くなられたことは知っていて、今回このような本が出たことも知っていましたが、ちょっと読むのに覚悟がいるというか、人の闘病記を気軽に読んでいいのかなど、いろいろ思ってなかなか手に取ることはなかったのですが、ある日偶然目の前にあって・・・
読ませていただきました。
別に必要に迫られて書かれたわけではないと思いますが、残さずにいられなかったんだろうな、作家として。
書くと決めたら、という感じでかなり詳しく細微にわたり、読んでる方まで苦しくなるくらいの描写で辛かったです。
「今は無人島にふたり(文緒さんと夫さん)いるけれど私はいなくなり夫は本島に戻っていく・・・」ご本人も辛いけれど、寄り添われた夫さんの気持ちもはかり知れません。
無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記 / 山本文緒