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ブクログより
日本の山は、やれテントはここで張れだの登山道を外すなだの、小屋に泊まれば食事時間、就寝時間などが決められ、みんな競って早立ちをする慌ただしさ・・・
そんなルールに縛られるのはイヤだ!!という森山さんは、誰もいない、山小屋もない、情報も少ない、とてつもなく広い荒野で、とんでもない景色が見たい、暑いより寒いのがいい、と言うことで歩かれたのが北欧のラップランドです。
北極圏に属していて、樹木はなく地衣類などのツンドラが広がるばかり、道はあるのか無いのか、というか好きなところを歩き放題、日が暮れたら適当なところでテントを張って眠る、というまさに森山さんにぴったりの条件。
しかし言い換えると、道を外してさまよっても、熊に襲われても、けがをしたり病気になって動けなくなってもすべて自己責任、何の手助けも望めません。
ノルウェーとスェーデンとフインランドにまたがる北極圏450kmを40kgのザックを担ぎ、たった一人で歩くという、トレイルと言うより冒険?
でも森山さんは結構楽しんでいて、それはシーナ的文体で表されているが、靴ずれがだんだん大きくなっていく様子や、夜中カサ、カサという音に目覚め息を潜めていると自分のまつげの音だったとか、結構笑えます。
山は歩き始めて、1日・2日がしんどいけど3日4日と経つと体が慣れてきていくらでも歩けるようになるのだそうです。
そうか1泊2日くらいの山歩きはしんどいだけなのか・・・
いくらでも歩ける、そんな山歩きがしてみたいものです。
北緯66,6° / 森山伸也
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