ブクログより
本シリーズも9作目です。
今回も忙しいつる家の日常にいろいろなことがおこります。
なんと言っても一番のトピックスはご寮さんのお嫁入りです!
一柳の料亭に嫁がれたのですが、私、一柳とご寮さんのつながりが今ひとつわからないんです。
どこかの章で出てきたはずなのですが、間が空きすぎて失念してしまいました。
確か一柳の旦那さんの看病をご寮さんがされていたのは憶えているのですが、どうして看病を?
まあどうでもよろしいですが。
ご寮さんの後に、新しい女衆が入ってきたり、また新しい料理人もやってきて、澪もいずれつる家を離れるという準備が着々と進んでいきます。
そんな中でも澪は料理人としてどう生きるべきか、どんな料理人になりたいのかとまた悩むわけです。
そこに医者の源齋先生の言葉「食は人の天なり」
食は命をつなぐもっとも大切なもの、ならば料理人として、食べる人を健やかにする料理こそを作り続けたい。
後世に名を残す料理人は澪の進むべき道ではないと。
今きっぱり心を決めたのでした。
そうだそうだ、それでこそ澪さんだ!なんて。
目指す道も決まり、いよいよ澪のするべき事はあとひとつ、大仕事に向かって怒涛の最終章・・・ガンバレ!!
巻末にはお馴染みの小説の中に出てきた料理のレシピとみをつくし瓦版、そして大おまけ、かつての澪の思い人小松原様が遠い旅先で行きずりの旅人を通して澪の近況をうかがい知るという、短編まで付いている、ぎっしり詰まった一冊なのでした。
みをつくし料理帖 / 高田郁
☆☆☆☆
年の瀬も押し迫ってきました。
何やかんやとしなくてはいけないことが次々と頭に浮かび、なんかバタバタしているうちに日が暮れた・・・というような毎日です。
今日は朝から無事お餅つきも終わり、ちょっと固まったら飾りつけをします。
そんなバタバタした毎日でも、あ~ちょっと休憩しよ、とお茶を飲みながら本を読みます。
ほんの5・6ページでも物語の中に入り、現実逃避です。
年末年始は図書館がお休みになるので、それまでに読みたい本を確保しておきます。
3・4冊手元にあれば安心です。
その中に、先ごろ直木賞を受賞された本も偶然あり(借りたときにはまだ決まっていませんでした)何とラッキーなと楽しみにしています。
なんだかんだと言っても、いろいろ好きなことをさしてもらって今年も暮れようとしています。
しあわせなことです(しみじみ・・・)
どうぞ皆さま良いお年をお迎えくださいませ。