院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「オニオンスライスの苦悩。」

2007年03月15日 07時05分04秒 | ノンジャンル
生のオニオンスライスが辛くて苦いという失敗は料理を

する人にとって一度は経験することだと思います。


かくいう院長もこの生玉ねぎには何度もやられています。


うちは特に奥さんが生の辛い玉ねぎが苦手なので、うっかり生の玉ねぎを

使ったメニューなんかをやるとごっそり残されてしまうので悲しい思いをします。


院長は生の辛い玉ねぎも奥さんよりはムシャムシャ食べますが、

願わくば辛くない方がいいのは当然のことです。


まぁ、いろんな本やネット上でもオニオンスライスの辛さの抜き方なんて

書いてありますが、どうするのが一番いいのでしょう?

活字になったものもあんまり信じない院長はやはり

自分で実験してみることにしました。


まずは玉ねぎの切り方ですが、「繊維に沿って縦に切る」という意見と

「繊維に直角に、横向きに切る」という異なった意見があります。

院長は繊維に沿って縦に切ってましたが、理屈で言うと全ての繊維を断ち切るように

繊維に対して直角に切ったほうが、辛さが抜けるんではないか?とも思います。


あとはスライスしたものを普通に水にさらすのか、一度塩をもみこんで、

玉ねぎから辛さを出してから水にさらすのがいいのか?

これもやってみないとわかりません。

人の言うことなんて信じないからね。


というわけで実験です。


繊維に沿って切ったものを、塩→水 と 最初から水 のグループに分けます。

繊維に直角に切ったものも同様に 2つのグループに分けます。

塩のグループは塩をもみこんで5分放置し、よくすすいだ後、10分水にさらし

塩なしのグループは水に15分さらしました。


予想としては、繊維に直角に切って、塩→水 とやったものが一番辛くないハズ

と考えました。

しかし、問題が。


そもそもこんな切り方をした事がなかったので分からなかったのですが、

まず、繊維に直角に切ってしまうと玉ねぎのスライスがバラバラになってしまい

スライスの1片がすごく小さくなってしまうのです。

コレは減点ポイントです。


あと、予想はしていましたが、塩をもみこむことでオニオンスライスの命である

シャキシャキが見事に損なわれてしまったのです。

これも大きな減点。


もうこの時点で、直角に切って、塩→水の方法は優れていない方法と

いうことになります。


さて、問題はその辛さの比較です。


全てのオニオンスライスを少量のマヨネーズで試食してみました。

まずは繊維に沿って切って水にさらしただけのもの。

「・・・辛い。食感はシャキシャキして文句無いが、これでは辛くてだめ」


次に繊維に直角に切って、水にさらしたもの。

「バラバラになってしまってスライスという感じではない。

スライスと言うより玉ねぎの破片。辛さは・・・辛い。ダメ」


あとは塩をもみこんだグループです。

オニスラの命であるシャキシャキ感を捨ててまで、抜きたかった

生玉ネギの辛さは抜けているでしょうか!!?

「・・・・辛い!?あれ、全然辛いんですけど!!?食感もヘナヘナだし

そのうえ辛さもちっとも抜けてない!」

これにはズボン下姿でうろたえました。


繊維に直角に切った塩グループも結局辛い。


どうです、このやらせ無しの実験結果!

こうでなくちゃリアリティーがありませんね。


でも何の解決にもなっていないので、もう一度だけ、

繊維に沿って切った玉ねぎを今度は氷水に90分さらしました。

この試食をしないと寝るわけにはいかなかったので

いつもよりも就寝時刻がだいぶ遅くなってしまいました。


寝る時間を惜しんでまで試みた玉ねぎの辛さ抜きですが、

90分さらした玉ねぎも「・・苦ッ!辛ッ!」と何の救いにもならない

実験結果を得て、終了となりました。


どうしたってどうにもならないことも、この世にはあるみたいです。


普通の玉ねぎは生では食べれない品種なのかな~?