院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「カレーの境界。」

2008年04月12日 06時54分25秒 | 
「新じゃがとオクラのサブジ」です。







サブジとはインドの家庭料理で、炒め物のことです。

炒め物とは言ってもそこはインド、香辛料をしっかり使って

スパイシーに仕上げます。


マスタードシードとクミンシードをスターターにして、

少しの鶏肉と新じゃが(細切りにし塩を振って水を出し、クタクタにしたもの)を

一緒に投入し炒め合わせる。

ケチャップとカレー粉、半カップの水を入れ、水分が飛んでジャガイモが

柔らかくなったら切ったオクラを加え、塩コショウをキメたら完成。


さて、ここで疑問が出てきます。

果たしてこれはカレーではないのでしょうか?


「カレー味のおかずであってカレーでは断じてない!バカらしいにもほどがある」

という意見は大いに分かりますが、じゃあこれをご飯にかけたらカレーになりませんか?

汁気がないからカレーじゃない?  キーマカレーは基本は汁気が少ないですし

このジャガイモ料理も汁気くらい簡単に増やせます。

そしたらカレーになる?


カレーってすごい料理なんだけど、すごいわりに定義が特にないんですよね。

必ず共通して入るスパイスも材料も無い。

汁気の全く無いカレーもたくさんあるし、辛くないカレーも山ほどある。

色だって茶色から始まり、赤、緑、黒、黄色、最近は白いのもある。


院長は「作り手がこれはカレーです、というものは全てカレー」と思いますが

仕事に向かうご主人、学校へ向かう子供に「今夜はカレーよ」と言ったお母さんが

このサブジを出したらケンカになるだろうな・・・とも想像してほくそえんでしまう。