ひさびさにケータイからの投稿です。誤字や改行の乱れなどは、あとで直します。
さて、今朝の新聞各紙によりますと、昨日は大阪府の次年度当初予算案が発表されたとか。また、来年度から大阪府では、低所得世帯対象の私立高校授業料への補助を導入して、実質無償化に近づけるとか。
基本的には好ましいように一見思われるこの施策ですが、一皮剥けば「学校教育に競争原理を導入し、人気薄の学校を淘汰したい」という、府知事サイドの思惑がチラホラ見え隠れしているもの。
要するに、いわゆる「教育バウチャー制度」をこんな形で高校教育に導入することで、一方で低所得世帯に配慮したというポーズを見せつつ、実質的には学校教育、特に高校教育のリストラ及び競争原理による秩序維持をはかりたいだけのように思われるのです。
よく考えてほしいのですが、確か以前、高校生たちが私立高校への補助金増額などを求めて府知事のところへ行ったとき、彼はその高校生たちに、経済的に苦しいなら努力して公立を受験しろという、そんな趣旨の発言をしたとか。何事においても、自助努力に競争、自己責任が大好きなのでしょう、府知事は。(なお、この発言については、明石書店から2009年に出版された『子どもの貧困白書』P.98~99掲載の、「笑顔ではなく泣き顔をくれた橋下知事 公立高校に行けなかったのは自己責任ですか?」を参照。)
そこから思うに、自己責任・自助努力・競争にこだわる府知事が、何も裏なしに、私立高校生への授業料補助を拡大するはずがないことは、すぐにわかりますよね。
ついでにいうと、学力テストの結果公開と、テストの結果に応じて各学校への予算配分を変えるというのは、まさに「成果主義的」。これもおそらく、大阪府内でやろうとしてる教育改革の流れのはず。
個人的には「こんなプランでほんとに大阪府の教育なんてよくなるのか?」と思うのですが・・・。
少なくとも、これだけ競争中心、成果主義的な発想で学校運営を考えたら、競争になじまない、成果をあげにくい層の子どものニーズは、学校からはじかれるでしょうね。
しかし、いわゆる「新自由主義的な教育改革の実験場」のように、次々にいろんなプランが試されようとしてるのが、今の大阪府内の状態のように思われます。
<script type="text/javascript"></script> <script src="http://j1.ax.xrea.com/l.j?id=100541685" type="text/javascript"></script> <noscript>