できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

こんな国会運営でいいのか、本当に??

2016-11-04 19:17:44 | 国際・政治

今日の衆議院TPP特別委員会での「強行」採決、あれはいったい、なんですか??

政権与党ははずかしくないんですか、こんな国会運営していて?

去年の安保関連法案に続いて、「またやった」という感、ありありですわ。

もういい加減にしてほしいです、この政権与党。

それと、そんな政権与党に何かと同調する日本維新の会、はずかしくないんですか?

以下、ツイッターで見つけたつぶやき、抗議の意味を込めて、下記のとおりはりつけておきます。

 


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広島県府中町の中学生自死調査委報告のこと―新聞報道から浮かぶいくつかの疑問―

2016-11-04 19:02:41 | 受験・学校

<広島・中3自殺>誤った進路指導が要因…第三者委が報告書

毎日新聞 11/3(木) 21:38配信 (ヤフー・ニュース)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000056-mai-soci

この記事なのですが、私がひねくれているのか、それとも私だからひっかかったのかもしれませんが・・・。

この記事からわかる範囲のことで、いくつか新たな疑問がわいてきました。

まず、うがった見方かもしれませんが、この調査委員会報告書、記事からわかる範囲で言えば「案外、やっかいな報告書」かもしれません。

自死が起きて、マスメディアで報道された直後から、この件では文科省の政務官等々が現地に入っていました。

また、その頃も学校の進路指導のあり方や、そこで過去の生徒指導上の記録の扱いの問題がマスメディアでは指摘されていました。

ですから、調査委員会として最終報告書において、当該中学校のこうした指導上の問題などを指摘することは、「当初から織り込み済み」ではなかったかと。

ある意味で、「そこはどんどん、マスコミに情報を出して、「たたかせる」部分として使ったのではないかな・・・と(安心してどこかを「たたかせている」と、他が隠せるので)」と思ってしまったのです。

次に、今、この記事から気にしなけれがいけないことは、いろいろ調べてみたけど、「周囲は誰も気付かず、自殺を阻止できなかった」という結論を出してきたところではないかと思います。

実はここに、この調査委員会の報告書の「やっかいさ」があるのではないかな、と思ったりもします。

というのも、おそらく、裁判対応上のことでいえば、訴訟になったときに学校側は「誰も気づかなかった=予見できなかった」という逃げ方ができるように思ったからです。

つまり、この調査委員会の報告書においては、一方で当該中学校の生徒指導や進路指導上の問題を指摘しておきながら、他方では訴訟の場になると、学校には「法的な責任はない」という逃げ方が可能になっているのではないか・・・と思ったのです。

ただしかし、教育実践上といいますか、再発防止策をつくる観点から言えば、「子どもの異変に誰も気づかないような学校でいいのか?」という話になります。

そうすると、学校側がもしも遺族から訴えられて訴訟になったとき、この報告書を使って「法的な責任はない」という逃げ方をしたら、かなりもめるのではないか・・・と危惧します。

あと、個人的には記事のなかにある「▽組織的な生徒指導、進路指導の欠如▽「荒れ」の克服にとらわれた強権的、抑圧的な指導」の2つの関係が気になります。

前者は「個別対応が組織的に行われていなかった」こと、後者は「学校全体で強権的な指導が行われていたこと」と読めるんですが・・・。

そうすると、要するにこの学校って「画一的に、誰であっても一律に対応していたから、個々への配慮ができなかった」って理解ができるんですが、そういう理解でいいのかどうか? 

あるいは、両者がそういう関係にあることをぼやかして書いているようにも思えたんですが・・・。

そんな感じで、記事からわかるだけでも、なにがしかの「政治的」な意図を、この調査委員会報告書には感じ取ってしまったのでした。

まあ、こういうことを感じ取るのは私だけかもしれませんし、私の偏見なのかもしれないのですが・・・。

あるいは、報告書の現物を見ると、もっといろいろと、「こっちの方向で人々にこの事件を印象づけようとした形跡」とか、こちらで感じ取れることもあるのでしょうけど。



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