できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

このたびの解散総選挙に思うこと(その1)~もっと「政治」に厳しい市民の視線を~

2021-10-31 20:00:00 | 国際・政治

このブログには「予約投稿」という機能がついています。いまは10月31日(日)の夜6時過ぎです。

今夜は外食する予定があるのと、自分の心身の不調から「なるべく今は夜、情報端末(パソコンやケータイ)との接触を避ける」ようにしていることもあるので、この「予約投稿」という機能をつかって、このたびの解散総選挙に思うことを何度かに分けて書いていこうと思います。

ちなみに、上記の日時に書いていることなので、まだ総選挙の結果そのものは判明していません。ただ、解散総選挙に至るプロセスからずっと思っていることがあるので、まずはそのことから書いていきます。

(1)「与党+維新」に対して「マスコミも、有権者も、もっと厳しいまなざしが必要」で、これ以上の「甘やかし」は「かえって3党をダメにする」

今回、いちばん解散総選挙に際して思ったのは、このことです。「もっと政治について、特に政権与党と、大阪の首長と議会をおさえている維新に対しては、マスコミも有権者も厳しいまなざしを向ける必要があるのではないか?」と思います。「これ以上の甘やかしは、3党をかえって堕落させるだけだ」とすら思います。

だいたい、なんですか、ここ最近のマスコミ報道? 皇室から離脱して結婚した一女性のことなど、もう放っておけばいい。それより、与党がこれまでどれだけの政策的なミスを行ってきたのか、不祥事のもみけしをおこなってきたのか。「今頃になって新型コロナ対策で給付金だすとかいうなら、もっと前にやっておけよ、政権与党。そのために補正予算組んだんでしょ?」ですよ。

それこそ、自民党総裁選挙の頃にあれだけ大騒ぎしておきながら、なんですか、ここ最近のテレビの情報番組の選挙報道? 一政党の党首選びに時間かけるわりには、肝心の総選挙は「選挙終了後の開票速報特番優先」ですか? いくら公職選挙法などで「公平に」各党を扱わないといけない面があるとはいえ…。この自民党総裁選の騒ぎ方との対比、ひどすぎますよ。

おまけに、ここ最近、与党側は総選挙の勝敗ラインを「与党で過半数」とかいってますが…。ついこの前まで「憲法改正の発議が可能なところまで議席もっていた」与党が「過半数でいい」なんて、「なんて甘えているのか?」ですよ。これって「いままで80点以上で合格にしていたテストを、51点で合格にまでライン下げてくれ」というているような「ダメ学生」の論理ですよ。こんな政権与党、マスコミも有権者も「甘やかし」てはいけません。

大阪だと維新の首長コンビが新型コロナ対応でどれだけミスをしてきたのかとか(雨がっぱの件、イソジンの件、給付金遅れに大阪発ワクチンの話等々)、二度の住民投票で否決されたのにいまだに都構想にこだわっていること、地盤沈下に高潮・津波被害の恐れのある湾岸埋立地での万博・カジノ強行等々(=それこそ「バーチャルでやれ」ですよ。何年か前、大型台風で関西空港が浸水したり、空港連絡橋に船がぶつかってしばらく通れなかったこと忘れたのか?)、掘り起こせばいっぱい批判的に紹介すべきことありますよね。

こういう維新の首長コンビの政治姿勢や、実際の施策(提案)の問題点等々を紹介することなく、「いや~あの市長も知事もがんばってるわ~。テレビによくでてはるし~」とか言うてる有権者と、そういう人々に向けて情報発信しているマスコミ。「いい加減にしなさい!」ですよ。

特に大阪の有権者。ちょっとくらいなにか塾クーポンとか配られたくらいで、「いや~うれしいわ~」とか喜んでるうちに、そのうちにこの首長コンビと維新に「身ぐるみはがされた」らどうするんです? 今の維新の施策で喜ぶのは、まるで「スーパーの店じまいセールで喜ぶ」ようなものです。

もう何年も前から、二度の住民投票を否決するためにがんばってきた人々は、維新の政治の問題点を指摘してきたのです(私も含めて)。その厳しい指摘に耳を傾けることなく、維新の政治の「甘い言葉」に載せられてきたあなた方、その「甘い言葉」を批判することなく垂れ流してきたマスコミ。どちらも「もう、いい加減にしなさい」と思います。「もっと厳しさを出しなさい」と言いたいです。

(2)そもそも与党は自分たちの都合よく衆院解散し、選挙に勝てるよう予算配分もできる点で、野党よりも常に有利。それでも与党が苦戦するのは「よっぽど嫌われている」のでは?

これも今回、言っておきたいことです。首相の「解散権」を使うタイミングは、まさに政権与党の都合次第。また、その解散前に「大型補正予算」を組んだり、あるいは解散後の選挙公約で「給付金支給」をうたったりと、まさに「選挙に勝てるように予算配分もできる」(言い方を変えれば、国の予算を使って、制作を誘導して票集めできる)というのが、与党であることの「うまみ」ですよね。その点で、常に野党よりも与党のほうが、選挙は有利なんですよ。ちなみに、この手法を大阪で効果的に使ったら、維新の手法になるのではないかと思います。

でも、それでもこの総選挙の投票日を前にして、与党と野党統一候補が「接戦」になってきて、「自民党単独での過半数は厳しい」なんていう報道もでてきたりもしている。ということは、与党は「よっぽど、嫌われている」と見なければいけないと思います。たとえ小選挙区・比例代表併用制という選挙制度で、比較第一党ということで与党が勝ったとしても、内実は「ボロボロ」だと思います。

(3)そんなボロボロの与党に大阪で「勝った」としても、維新の政治がいいとは全く思わない。

他方で、この与党のボロボロの状況を前にして、大阪では比較第一党ということで、維新が議席を獲得しそうです。だからといって、大阪で維新がやってきた政治の内実を今まで批判的に見てきた私としては、維新の政治がいいとは「全く」思いません。

私の暮す選挙区からも維新の候補者が立候補しています。ポスターを見たら、吉村知事と2人で写っています。これだけで「この候補者、自分の意見はないのか? 吉村知事の応援だのみか? 大阪から操縦されるロボットか?」と思ってしまいます。実際、西宮市内の人が集まる場所(阪急西宮北口とか)で、吉村知事や松井市長らの応援を受けていたようですね、この候補。

ついでにいうとこの候補、政治家としての実績としてポスターに「子育て」と書いてあります(我が家のすぐ近所にも貼ってあります)。この世の中にはお子さんを授からなかった方々、結婚しなかった人びと、異性愛ではなく同性愛の方々もいます。でも、だからといって、そういう方々で政治家になった人がダメな人とは限りません。「子育て」のなにが政治家としての実績なのでしょうか? このポスターをつくった人、なにか大きな勘違いしていませんか? 多文化共生やジェンダーフリー、多様性が大事にされようとしつつある社会のなかで、この候補やポスター制作者がそういう社会の変化を「なにもわかってない」ことを、このポスターだけで露呈しています。にもかかわらず、ポスターに吉村知事の顔が書いてあれば、投票してしまう人もいる。そういう人、「もっと真剣にものを考えろ!」と言いたい。

「そういう人にすぐなびくような西宮の有権者、もっとかしこくなれ! 政治家見る目もて!」ですよ。いままでだって、あの今村元市長とか、野々村県議(?)とか、いろいろと人物的に問題のある人を選んでしまいましたよね、西宮の有権者って。「もっと私たち自身が政治に対する知性と教養を磨いて、かしこくならないといかんのとちがうか?」と言いたくなります。

(4)選挙結果がどうなろうが、わが街西宮の有権者を含めて、「もっと政治に厳しいまなざしを向けられるように、市民は鍛え直さないといけない」という思いを深めた。

このような次第で、自分の推している候補・政党が今後どこまで伸びるかとか、与党+維新の議席がどうなるかとか、いろいろ気になることも多々ありますが…。

それ以上に、わが街西宮の有権者を含めて、もっと政治に対して厳しいまなざしを向けられるように、私たち市民自体を一から鍛え直さないといけない。そんなことを感じた次第です。

「えらそうなこと言いやがって、あいつ」と言われるかもしれませんが、でも、「アホな市民がいる限り、アホな候補者が当選し、アホな政党が政権を握り、アホな政治が行われ、結局、私たち自身の首を絞める」と思ったら、まずは「自分たち自身を鍛え直して、かしこくならないといけない」と。そんなことを今、強く思います。

これが、このたびの総選挙に思うことの「その1」です。

最後に、若い人たちへ。政治家に簡単にだまされる程度の安っぽい自分をつくるな。逆に政治家に納得いくまで問いかけ続け、ダメ出しできるくらい毅然とした自分を作れ。あえてエラソ~に言っておきます。


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今日(10月31日)のプリキュアの話です。

2021-10-31 12:03:43 | プリキュア話

今日は総選挙の投票日ですが、いつもどおり日曜日なので、朝からまずはプリキュアと仮面ライダー見て、部屋の掃除をしていました。ということで、今日放送分のプリキュアのことをブログに書いておきます。

なお、このたびの総選挙について思うことは、今夜8時過ぎにいったん少し書いて、ブログやフェイスブック、ツイッターなどで発信しようと思います。結果が判明する前に伝えておきたいことが多々ありますので。

さて、今日のプリキュアですが…。まあ、季節的に「ハロウィン」ネタの回になりましたね。ただ「常夏のまち」のプリキュアたちですから、カボチャではなくて、パイナップルでランタンつくったりするようですけどね。プリキュアたちのトロピカる部が主催して、中学校でハロウィンパーティーをやるようです。ただ、まなつ(キュアサマー)の「ひとつのことに夢中になると他のことが見えない」性格が、今回はなにかと問題を引きおこすようです。

そのプリキュアたちの通う中学校のハロウィンパーティーですが、仮装コンテストがあったり、みんなのダンスがあったり、地域の親子におやつ配ったり、パイナップルのランタンをおいたり…という感じです。仮装コンテストですが、みのり(キュアパパイア)はキョンシーに。アスカ(キュアフラミンゴ)はドラキュアらに。サンゴ(キュアコーラル)は海賊に。そしてまなつは「オオカミ人間」に。それぞれ仮装をすることがきまったのですが。ただ、ローラ(キュアラメール)だけは「ゼッタイに優勝を狙う」「私という素材を生かす衣装を」と考えて、なかなか決まらないようです。

その一方で、プリキュアたちの敵・ヌメリ―が落として行った古いヤラネーダが、体育倉庫のなかで眠りから覚めて、生徒や教職員のやる気を奪います。まちに仮装の服を選びに行ったローラがいない間に、古いヤラネーダを残り4人のプリキュアが倒し、ローラのポッドで一応、みんなのやる気パワーを取り戻します。それを使って、キュアサマーがみんなのやる気パワーを戻そうとするのですが…。でも、桜川先生と生徒会長、生徒と校長先生が入れ替わったりして、なんだか上手にやる気パワーがもどりません。そしてもどったやる気パワーも、すぐにしぼんでしまいます。

「なぜ私が帰ってくるのを待たなかったの?」と、キュアサマーはローラに叱られてしまいます。「わたしのせいだ・・・」としょげるキュアサマーに、「ひとりでいつも突っ走るから」とローラはさらに叱ります。そして「みんなの言うとおり、私のバカ!!」とさらにしょげるキュアサマーは、「みんながいつも助けてくれたから、私は何事もうまくいった」とあらためて気付かされます。

そんなとき、チョンギーレが超ゼッタイヤラネーダを連れて、中学校ハロウィンパーティーのお菓子をもらいにきた親子連れのやる気パワーを奪います。5人のプリキュアは再度変身してたたかうのですが、キュアサマーだけは「また自分だけ突っ走って失敗するかも・・・」と、かなり弱気です。でも、他のぷりいきゅあから「大丈夫、まちがいに気付けば直せばいい」「いま、いちばん大事なことは?」と言われて、キュアサマーは「みんなのハロウィンを守ること!」と思い直します。

そして、いつのまにかパイナップルの輪切りをつかって、超ゼッタイヤラネーダに4人のプリキュアは縛られてしまいます。そのほかのプリキュアたちをを助けるために、パイナップルのアタマの部分を回転させてカッターのようにしている超ゼッタイヤラネーダを、キュアサマーがうまく誘導します。そして、キュアサマーの誘導で、超ゼッタイヤラネーダのカッターを逆に利用して、4人のプリキュアは縛られた状態から解放されます。このあとはキュアラメールがみんなのやる気パワーを取戻し、5人の合体技で超ゼッタイヤラネーダを倒します。

超ゼッタイヤラネーダとチョンギーレが去ったあとは、「みんなに迷惑かけてごめんなさ」と、キュアサマーからまなつの姿にもどって、他のプリキュアにあやまります。そして「みんな、ありがとう。ハロウィンでトロピカる!」といって、パーティー再開です。そしてローラは自分の人魚の姿をうまく生かしつつ、「フランケンシュタイン人魚」の姿で、仮装コンテストで優勝します。ただ…。他のプリキュアたちは人魚の姿なので「どこが仮装なの?」とつっこんでいましたが。

ということで、今週はハロウィンネタの回ということで、プリキュアの話はおわりです。ただ来週11月7日の放送は、仮面ライダーもプリキュアもお休みのようです。きっと駅伝かマラソン、ゴルフの中継のどれかがあるんでしょうね。11月14日放送分は、予告編ではプリキュアたちがローラの故郷、人魚の国・グランオーシャンに行くみたいです。

ということで、今日のプリキュアの話、おわりです。


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