今晩は、今週行われるJ寺さんの入寺式のリハーサルです。
まず全体のスケジュール確認の後、雅楽のメンバーは本堂で音合わせです。
古い本堂なので、ただでさえ照明が暗いのに、雅楽の演奏位置は本堂の奥、御宝前の左側です。
その場所は天井に照明がありませんから、譜面もよく見えません。
同じ暗くても、オペラハウスのオーケストラピットなら譜面台にライトが付きますが、雅楽の場合はそうはいきません。
当日は昼間ですから、もっと明るくなると思いますが、それでも、曇っていたり、雨だったりすると、暗くて大変です。
リハーサルの合間に本堂の天蓋を見ると、篳篥を吹いている天女の姿が。
よく天蓋や天井画などに、天女が楽器を演奏する姿が描かれていることがありますが、笙や龍笛、琵琶などを持った姿はよく見かけるのに、なぜか篳篥を吹いている姿だけはほとんど見たことがありません。
篳篥を吹くさまはほっぺたを膨らませたあまり美的とは言えない姿なので、美しい天女に似合わないのであまり描かれることがないのだろうと思っていましたが、やっと見つけました。
天女が吹くと篳篥も優雅に見えます。
<ライトアップされた鐘つき堂、境内が暗いので照明代わりになります。>
<オペラ座の怪人に出てくるシャンデリアではないですが、キラキラ輝く天蓋。その奥が御宝前。雅楽の演奏場所は画面左側の奥です。>
<篳篥を吹く天女(天蓋の内側にある)>