前回紹介したセイタカシギ、その日は全く動いてくれなかったので、4月2日にその様子を見に行ってみました。
遠くにいたセイタカシギが何か(トビ?)に驚いたのか、突然、飛んだかと思うとすぐそばの浅瀬に移動して採餌。
こんな格好で餌が捕れる? 水を飲んでるのではなさそうです。

この沼のセイタカシギは、毎年、古代蓮が咲く8月頃にやって来ることが多いのですが、こんなに早く来たのは久しぶりかもしれません。
以前は、この近くでも繁殖したことが確認されていますので、セイタカシギも近いうちには1年中見れるかもしれませんね。

近くの桜の色をボケで入れて撮ろうとするもなかなか花と花の間に来てくれません。


暫くすると、再び飛び出して、元の場所へ・・・・そこにはタシギ達もまだいました。

上空では、トビが悠々と旋回しながら高度を下げて、目線の高さ近くまで下りてきますが、餌は見つからず徐々に遠ざかります。

トビ(鳶)が天高く「ピーヒョロロ~」と、のんびり飛ぶ姿は牧歌的で、人との付き合いも長いタカの仲間ですが、他のタカよりワンランク下の見られてます。
その原因は食性にあるようで、カエルや魚、ヘビなどの生きてる小動物を捕獲することもありますが、カラスなどと一緒に生ごみをあさる姿も確認できるほどの雑食性。
もともとトビは、屍肉を食べる腐肉食のため、勇猛で精悍な狩りをするタカのイメージからかけ離れてしまってるのかもしれません。
折角、自然界の掃除屋さんとして活躍してるのですが、他のタカより下に見られ、「鳶が鷹を生む」など不本意な扱いをされてちょっと可哀そうですね。

トビが、カモなどを襲うことはなさそうですが、この子がやって来ると、沼のカモたちは大騒ぎです。
(4月9日に沼を訪れた時には、セイタカシギの姿はありませんでした。)