明日がある社長ブログ(モール前不動産)

2006年9月からブログを書き始めて18年が経過しました。<不動産のこと、趣味のことなど話題が盛りだくさん>

食は生きる原点

2014年07月13日 | 不動産屋のエコ生活
今日は保育園で週に一度、園児が料理する日。
「左手は猫の手にして添えてね」、「リズムよくだよ」。朝から包丁で野菜
を刻む園児に、園長の西さん(84才)がやさしく声をかけた。
給食はいつも、玄米に切り干し大根の煮物、納豆、みそ汁といった昔なが
らの和食。みそや漬物は園児の手作りだ。

保育園を開園して間もない頃、ある母親が娘を連れ涙ながらに言った。
「母子家庭で私が働かないと生活できないのに、どの保育園も娘を預か
ってくれない」。娘はすぐに手足をかき、皮膚は赤く血がにじんでいた。
西さんが受け入れると「うちの子も」と同じ症状の園児が次々と入園した。
保護者と話すうちに、食生活が気にかかるようになった。
アトピーの増加と関係があるのでは。他の保育園と保護者と食に関する
勉強会を始めた。得た結論は「和食が体にいい」ことだった。

保育園で与えていた菓子をやめ、給食は玄米に。無添加の調味料を使い
、野菜のうまみを生かした料理にした。すると、みるみる子供たちの皮膚
から赤みが消えていった。

西さんには、忘れられない園児の親子がいる。
33才でなくなった千恵さんは、5才だった娘のはなさんに「食べ
ることは生きること」と言い、末期がんと闘いながら包丁を握らせ、
みそ汁の作り方を教えた。はなさんは母の死後も毎朝、父親にみそ汁
を作り小学6年になった今も続けている。

本物を伝えられた子供は、親になっても本物を子供に伝える。
昭和30年代に当たり前にあった食卓の風景を取り戻したい。


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