隠しボタンダウン

休日の昼、ゆめタウン下松店をふらっと店内を見て回ったりする。
服売り場を見ていると、茶色のカッターシャツが目にとまった。茶色
のカッターは１枚も持ってないが、そのカッターシャツに焦げ茶色の
ネクタイが首元についていた。その焦げ茶色のネクタイは、何本か
ある内の一本によく似ている。格好良さに釘付けになった。
・
しかしよく見ていると、ボタンダウンでないことに気づいた。ボタンダ
ウンでないと、ネクタイをしない時首元がパカッーと開いてみっともな
い。一瞬欲しくなったが、やっぱりやめようかなと手に取ったカッター
シャツを、元に戻そうとしたその時、どこからともなく声が聞こえた。
「それはいい」と言いながら、頭のはげ上がったおっちゃんが
ちょっと離れたところから近づいてきた。
・
買い物をしているとき、一方的に近づいて「ああだ、こうだ」
と言われるのは嫌いだが、今回のおっちゃんの演出効果は一風
変わっていたので、ちょっと聞いてみようかなという気に。
「このサイズはＬサイズになっているけど、私に合う」
「お客さんの体型にはぴったり合うはずですよ」
「色は気に入ったんだが、ボタンダウンでないのがね・・」
「これは最近出た、隠しダウンボタンなんですよ」
襟元を広げると、ホックになったダウンボタンだった。
「ネクタイなしで、カジュアルに着るととてもいいですよ。
洗濯をしても乾けば、しわが目立ちませんし」
定価６０００円が５０％引きの３０００円になっている。
この色と、隠しダウンボタンが気に入ったし、禿げたおっちゃ
んの遠巻きにした営業効果も気に入ったので買うことにした。
最近このようにして私ひとりでも、服を買えるようになった。

 

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新規の会社取引

４月に入ると不動産屋はシーズンオフとなる。
ところが今年は４月に入ると目が回る忙しさになった。３月もそこそ
こ忙しかったが、それ以上に４月のほうが忙しい。それは、新規の会
社取引が一気に増えたからだ。
・
４月に入り新たに４社との取引が始まった。新規の取引は、相手が
わからないので警戒をする。しかし最近は、まともな会社は自社ホー
ムページを作っていることが多く、会社の経歴、規模、従業員数、売
上高、取引先などが瞬時にわかる。以前は会社の登記簿謄本を提
出してもらっていたがそれも不要になりつつある。
当社が最初だから警戒するということは、相手も当社を警戒してこの
不動産屋と取引をして大丈夫だろうか。
・
今回の会社取引の場合は、大半がすぐに入居したいケース。
通常申込を受けて、契約開始になるのは２週間後になるのだが、今
回の会社取引は３～４後に入居したいが大半だった。
「申しわけございませんが、２週間後が入居日になります」。
なんて十把一絡げみたいに言おうものなら、大半はよそに流れる。
「わかりました　何とかしましょう」。
ということで、当社はてんてこ舞いにおちいった。
・
新規取引の会社は、当社を下調べしているのだろう。
申込を受けてすぐに初期費用の請求書を連絡すると、どんな不動産
屋かもわからないはずなのに、当日もしくは明くる日には数十万円の
大金を振り込んできた。
当社もそれなりに、信用がついてきた証拠なのかな。

 

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焼き肉店シニア優遇

高齢者に肉をたくさん食べてもらう割引や特典。
関西を中心に約８０店を展開する焼き肉チェーン「ワンカルビ
」が２０１８年４月に東京都内に初出店した。１年後の今では
、客の３割が５０代以上だ。理由はお得さにある。２時間９５
品食べ放題は、１人３８６６円だが、５０代は１割引、６０代
は２割引、７０代は３割引になる。注文時に自己申告すればよ
く、証明書などの提示は不要だ。
・
４０代の長男に誘われて初来店した７０代の夫婦は、分厚いハ
ラミやロース肉をほおばりながら「３割引は年金受給者に優し
いサービス」と喜んだ。焼き肉店に足を運ぶ機会はほとんどな
かったが、「こんなに美味しいとは。また来たい」と話す。
同店では、食卓に『肉食シニア、増加中』と展示物を置き、良質な
肉を食べるメリットの説明にも力を入れる。
ワンカルビでは２０１３年から、各店でシニア向けの割引を行ってき
た。「食べ放題にいっても、そんなに食べられない」と敬遠するシニ
ア層呼び込もうと考案した。
・
全国に４３０店舗展開する「いきなり！ステーキ」は、２０１６年から
７０歳以上の人にシニアカードを無料配布している。店頭で見せれ
ば、飲み物が１杯無料になったり、行列時に優先的に入店できる。
・
高齢になるほど、肉を食べる機会は減る。タンパク質の肉摂取では
２０代が２９．７％、６０代１９．６％、７０代は１６．３％にとどまる。
「加齢に伴う活動量の低下やかむ力の衰え、コレステロール値や
生活習慣病を気にして肉を避ける人もいる」。だが、牛などの赤身
肉はタンパク質や脂質、鉄分を効率よく摂取できる良質な食材だ。
シニア向けの割引を展開するお店を、もっと探しに行こうかな。

 

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花見の思い出

桜が開花して花冷えが続き１２日ぶりに満開に近づいた。
花冷えのおかげで花の命がいつもより長引き、今週の土・日あ
たりが満開となり花見の１番の見頃になるのかな。
昨夜外食をしたあと、帰路の緑地公園を歩いていたら「キャ
ッ、キャッ・・」。子供のような笑い声がした。こんな時間帯
なのでおかしいな。家族で花見をしているのだろうか。
・
しばらく歩くと声に近づいた。声の主は、子供ではなく若い女
性だった。花冷えがする寒い夜だったが、若者たち２０人ほど
が円陣を組み、その中の数人の女性が「キャッ、キャッ、キャ
ッ」と大声を出して笑っていたのだった。こんな花冷えの中で
も楽しんでいられる。若いって素晴らしい。
・
私が新入社員で会社に入った時、同期の仲間３０人ほどで花見
にいった時のことを思い出した。ブルーシートを引き、円陣を
組んで座り込み、弁当を食べながらビールを飲む。同期の女の
子たちが「キャッ、キャッ・・」笑うと、近くにいた男たちが
「なに、なに・・」と話の中に入ろうと興味をしめす。
もう５０年ちかく前の光景が今、目の前でおこなわれている光
景とダブってうつった。花見の思い出で、あの頃が１番楽しか
ったのだろうか。それとも最初の花見の思い出が、人生の中
でも群を抜いているのだろうか。
・
その後３０人の同期の仲間たちは、１人やめ、２人やめと減っ
ていき１５年後には私も独立するために離れていった。
もう２度と同期の仲間たちと会うことはないけど、みんな元気
にしているのだろうか・・・

 

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「平成」から「令和」へ

４月１日「平成」から「令和」に新元号が発表された。
「令和」は日本最古の歌集「万葉集」にある「新春の令月に
して、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を・・・・・」との原文から取
られたもの。これまでの元号のほとんどが中国の古典から選ば
れており、今回初めて日本の古典から選ばれた。
・
政府は、発表前に新元号が洩れないように極秘に神経をとがら
せた。事前準備の段階で会議室内が盗聴されるのを防ごうと、
机の裏や植木の中まで確認。発表当日は、新元号に対する意見
を聴く有識者や閣僚から携帯電話を預かり、官房長官の発表が
終わるまで官邸内にとどめた。
・
最初「令和」を聴いたときなじめない言葉に戸惑ったが、時間
がたてば少しずつなじめてきて、その言葉のひびきと字体のよ
さがわかってきた。前回元号「平成」のときも、最初はなんの
こっちゃと言う感じであった。
今までは、中国の古典から選ばれており今回初めて日本の古典
からということで安倍総理の強いリーダーシップを感じる。
前回「平成」の時も日本古典からという案があったらしいが、
古いしきたりを破りきれない当時の政治家たちも今回の英断に
歯ぎしりしていることだろう。
「平成」は災害の多い年であったが、「令和」は災害の少ない
平和な年であってほしいと心から願います。

 

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２度目の風邪

１度治っていた風邪がふたたびかかってしまった。
２度目の風邪の張本人は何を隠そうブッチャーかあさんだ。
生まれて間もない次女の孫が大病を患い、手術をして入院をし
た。手術後の感染症が１番怖いので、ブッチャーかあさんはす
ぐにインフルエンザの注射を打った。その後、私にもインフル
エンザの注射を打ちにいくようにしつこく言い続けた。
・
「愛ちゃんにうつったらどうするのよ・・・」
私はインフルエンザにかかったことはなかったし、注射も打っ
たことはなかったので「気が向いたらいくよ」。
そして３月に入りインフルエンザが終わりかけた頃、ブッチャ
ーかあさんはひどい咳に見まわれ風邪をひいてしまった。
そして１週間ぐらい前に私がうつされ、ついに次女の孫にも
うつってしまった。
・
次女は電話をよくかけてくるが、その時孫の咳が聞こえてくる
「ゴホン、ゴホン」。ブッチャーかあさんは、神妙な面持ちで
かわいい孫の咳の音を聞きながら反省をしたようだ。
この冬２回目の風邪なので、ブッチャーかあさんの風邪薬をた
まに拝借してしのごうと思っていた。ところが、「孫の咳が電
話口で聞こえてきた」を聞き、すぐに病院に行った。
・
病院からもらう風邪薬は、４種類で錠剤が６個もあった。
私は薬はできることなら飲まない主義なので、特にひどい咳の
薬だけを飲んでいた。するとブッチャーかあさんは言った。
「風邪薬は、全部を飲んで効くようになっているらしいよ」
それを聞いて、もらった薬は治るまで全部を飲むようにしよう
と思った。孫のためなら、素直になれるもんです。

 

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