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神戸 フロインドリーブ本店

2017年09月25日 | +兵庫

先月、家族の用事に便乗して神戸に行き、その後一日休みをつけて京都に寄ってきました。といっても京都で落ち合うまではひとりで行動していたので、途中までは風の向くまま気の向くままのちょっとした一人旅となりました。

新幹線に乗って新神戸に着いたのが11時頃。そこから三宮方面に坂道をぶらぶら下りて、まずは神戸の老舗ベーカリー、フロインドリーブ本店のカフェでお昼をいただくことにしました。

フロインドリーブは、ドイツパン職人のハインヒリ・フロインドリーブさんが1924年に神戸ではじめたベーカリーです。神戸を代表する老舗なので、私も学生時代に訪れたことがありますが、たしかもっと街中にある小さなお店だったような... と思って調べてみたところ、それから波乱の展開があったと知りました。

中山手通りにあったお店は1995年の阪神大震災で全壊。その後、やはり震災で被害を受けた神戸ユニオン教会をフロインドリーブが買い取って修復し、ショップとカフェのあるベーカリーとして改装し、1999年に再開したということです。

神戸ユニオン教会の建物は1929年竣工、現在は国の登録有形文化財となっています。建築を手がけたのは、関西を中心に数々の教会や、関西学院、神戸女学院などの設計で知られる建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏です。

お昼には少し早い時間でしたが、人気店とあってカフェはすでに満席。順番が来るまで、ショップをのぞいたり、中庭をぶらぶらしたりして待ちました。2階のカフェへと続く階段は、重厚ながらも木のぬくもりが感じられ、ほっと落ち着く空間でした。

かつての礼拝堂だった場所が、カフェのスペースとなっています。高い山型の天井、美しい装飾窓、二階席... 教会の造りをそのまま生かした空間は厳かで、かつて長椅子が並んでいたであろう礼拝堂の情景が目に浮かぶようです。市松模様のタイルの床、クラシックデザインのシャンデリア、シックなモノトーンのインテリアです。

メニューは焼きたてのパンを使ったサンドウィッチが中心です。どれもおいしそうで迷いましたが、お店の看板メニューの”オリジナルローストビーフサンドウィッチ”をコーヒーとともにいただきました。食事の前に小さなクッキーがつきます。

自家製ローストビーフ、オニオン、サニーレタスをライ麦パンでサンド。デミグラスソースとマスタードマヨネーズで仕上げたサンドウィッチです。ボリュームたっぷりですが、甘めのソースが薄く重ねたローストビーフに合い、大満足のお味でした。

姫路城 に続きます。

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