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レストランSAKURA

2018年02月19日 | グルメ

六本木の国際文化会館の中にある「レストランSAKURA」でランチをいただきました。前菜、メインディッシュ、デザートをそれぞれ一品ずつ選ぶプリフィクスのコースです。

 

まずはノンアルコールのスパークリングで乾杯。テーブルにかわいい折り紙のお雛様が飾ってありました。席からガラス越しにみごとな日本庭園が見渡せます。冬枯れの季節ですが、思いがけず目の前に紅梅が咲いていて、その香しい美しさにほっと心が和みました。

前菜です。こちらは”クラシックなポークのテリーヌにサラダをあしらえて”。お肉のうまみがぎゅっとつまった正統派のお味でした。

私は”スモークサーモントラウト オニオンと野菜のサラダ仕立て”をいただきました。サーモンの厚みと塩味、脂の加減とすべてがパーフェクト。くるりと巻いたサーモンの下には2月らしくミモザ(ゆで卵の裏ごし)が隠れています。紫色のエディブルフラワーがさりげなく、春を感じる一品でした。

スープは”グリーンピースのクリームスープ カプチーノ仕立て”。まろやかで濃厚なお味でした。グリーンピースの若草色が目に優しく、こちらも春ならではの一品。

メインディッシュです。こちらは”合鴨もも肉のコンフィにレモンオイルのアクセント”。合鴨というと食感と野生味を生かすことが多いですが、こちらはほろほろに柔らかくターキーのように淡白な味わいでした。

私は”カニ&スズキのパイ包み焼き 温野菜添え”をいただきました。サクサクのパイ皮の中にほぐしたカニとスズキの身がぎゅっとつまっています。手前のピンクのソースをつけていただきます。付け合わせはきのこのマリネ、マッシュドポテト、ラタトゥイユなど。

デザートの”シャーベットとアイスクリームの盛合せ”。下にお砂糖のパリパリが敷いてあり、アクセントになっていました。

私は”ユズの香るシブスト ミルクアイス添え”をいただきました。りんごのシブストも好きですが、軽やかな柚子が食後のデザートにぴったり。和を感じさせる器とのコンビネーションもすてきでした。深煎りのコーヒーとともにおいしくいただきました。

ロビーでは愛らしいお雛様がお出迎え。食事のあとは、お庭を散策しました。

ここはもと多度津藩主 京極壱岐守の江戸屋敷であった場所で、その後は幾度かの所有者の変遷を経て、現在は国際文化会館の所有となっています。建物の設計は前川國男さん。池に張り出した釣殿風の造りは平安時代の寝殿造りの様式を取り入れているということですが、私はフランク・ロイド・ライトの落水荘を思い出しました。

庭園は、京都の名造園家 七代目小川治兵衛の作庭。起伏の富んだ庭園は四季折々の風景が楽しめます。時おり雨のぱらつく曇り空の下、凛と咲く紅梅が春の香りを運んできました。

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