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今日は、飯田橋にある区政会館で行なわれた「都区財政調整制度についての勉強会」(主催:特別区長会事務局)に行って来ました。
これは、23区すべての議員に案内が来ていたもので、結構広い会場が満席でした。
私のブログでも何回か報告しています(2006年10月9日、2006年1月18日)が、東京都23区には“都と区の特別な財政調整制度”というものがあって、23ある区ができるだけ横並びになるように、固定資産税や市町村民税の法人税分など3つの税金(調整3税と呼びます)を東京都が集めて、各区に配分し、財政を調整しています。
またもう一方で東京都は、集めた調整3税を“大都市事務として23区の仕事を一手に引き受けている”という理屈で使っています。
その、“各区に配分される割合”と、“大都市事務費として東京都が使う割合”を何%にするかで、毎年せめぎ合いがあるのです。
それから、“大都市事務”というけれど、本当は、本来、都道府県レベルの仕事であって、東京都独自の財源でやらなければならないことが含まれているのではないか?という疑問も大いにあって、我々区議会議員としては、東京都にモノ申せ!!と、議会で取り上げているのです。
もっと言うと、出した税金の2倍以上もらっている区(あからさまに書かない方がいいでしょう・・・)、出すだけで全くもらっていない区(千代田区、港区など)、出した額より目減りしてもらう区(世田谷区はこれ)、多めにもらう区、と、色々あって、世田谷区の立場から言うと、こんな一律の制度はやめて、23区それぞれが自治権を持って、東京都と直接交渉していくべきである!と思うわけです。
とにかく、この「都区財調制度」はクセモノです。
8月1日の日経新聞にも、「“市”並み権限、区長が要望」と、関連記事が出ていましたが、23区はまだちゃんと独立した自治体とはなっていないのです。だから、清掃事業のことなども自分たちで決めることができない。本当におかしいと思います。
今日の勉強会は、この複雑な「都区財政調整制度」の必要性、制度の変遷と平成12年改革、算定方法の概要、諸課題について、説明がありました。
私にとっては、知っていることの復習、という感じでしたが、新人議員の方にとっては、多分、あの早い説明では何のことだがわからない、という感じだったのではないかな、と思います。(説明は丁寧なのですが、2時間の勉強会、ぶっ続けの説明では、すべてを飲み込むのは結構大変だと思います)
今後のあり方検討に期待して、ぜひとも、世田谷区が独立した自治体となれるよう熊本区長には、23区・区長会で頑張ってもらいたいです。