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今日と明日の二日間をかけて、世田谷区では「世田谷教育フォーラム~世田谷区から発信する新たな教育の創造~」を開催しています。
初日の今日は、まず、全体会で、「深く考え、表現し、日本文化を継承する子どもの育成~世田谷“日本語”教育特区の取り組み~」について、若井田正文教育長より挨拶と趣旨説明があり(写真)、その後、東京農業大学教授で世田谷区教育委員の進士五十八氏の講演「せたがや 読み書き たがやせ」がありました。
世田谷独自の“教科・日本語”は、この4月に始まったばかりですが、新聞・テレビ等マスコミなどでも大々的に取り上げられ、大変注目されています。
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世田谷区教育委員会で作成した“教科・日本語”の教科書は、小学校1・2年用、3・4年用、5・6年用と、中学校では哲学・表現・日本文化があります。(日本文化は現在作成中)
これ、力作です!!「こんな教科書で勉強できる子どもたちは幸せだな~!(あーあ、ウチの子どもは中学校を卒業しちゃった~!残念!!)」って思います。
我々オトナが見ても、この教科書で学びたい!と思うような、読み物としてもとても興味深く、教養も高まりそうな面白い本に仕上がっています。
他の自治体関係者や一般の方にも売れているそうです。区役所第一庁舎の向かい側、区民会館となりにある区政情報センターで購入できます。(1冊450円~500円)
午後は、いくつかの分科会に分かれて、「食育と体力づくり」「情報化の推進」「学校外部評価システムの推進」「キャリア教育の推進」等々、様々な報告がなされましたが、私は「ことばを通して考える、表現する~哲学と表現の実践から~」という、教科日本語の中学校での実践例の分科会に参加しました。
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写真は、中学1年で学ぶ「哲学」の教科書の最初に出てくる教材「考えるって何をすることだろう?」の著者、野矢茂樹東京大学教授。(中学校の授業報告の後のパネルディスカッションのパネリストのお一人として参加)
この、“教科日本語”は、教科書作成が遅れたことや準備不足と言った批判や不安の声もありましたが、今日の若井田教育長の話を聴いた方は期待感が強まったのではないか、と思います。
“教科日本語”の持つ可能性はとても大きい!と。おそらく、日本全国にこの教科が広がって行く可能性もあるのではないか、と。
受け持っていらっしゃる先生方、どうかいい授業となるように頑張ってください!
この“教科日本語”だけでなく、世田谷区では「教育ビジョン」を策定し、それに基づいた具体的な取り組みが始まっています。文部科学省が言い出す前に、すでに学校外部評価委員会や地域運営学校学校等をやり始めていました。それってすごいことだと思います。
学力低下や指導力不足で不評の公立学校(ということも実態としてあります)が信頼されるものとなるように、頑張ってほしいと思います。
明日(10日)は午前9時40分から、区民会館ホールにて「才能の芽を育てる体験学習」の発表として、区立中学校の生徒が集まった“ドリームジャズバンド”の演奏があります。あの、ジャズの世界で活躍されている日野皓正さんが指揮をする予定でしたが、石垣島のコンサートが台風で延期となってしまい、来られなくなってしまったということ。代わりに、一緒に演奏している仲間の方が指揮をして下さるそうです。
追伸:今日8月9日は、62年前、長崎に原爆が投下された日。教育フォーラムの途中で、全員で起立1分間の黙祷をし、平和を祈りました。