鶴岡八幡宮のイチョウが強風で倒れたのが2010年のことでした。
直後から復旧活動が始まり、残った幹の部分は切断して移植、
元の場所には先の銀杏の幹から伸びたヒコバエ(孫生え)を植樹。
双方ともにすくすくと育っています。(手前が幹。後ろに若木)
先の美術館で出会った女性Nさんがこの銀杏を見に行くというので、
ご一緒させてもらいました。
Nさんは、沢木耕太郎さんのコラムに書かれた大銀杏と鏑木清方記念美術館の話を読んで感じるところがあったそうです。そんな時に美術館でかの出来事に遭遇。
学芸員さんの解説までの時間をご一緒することになりました。
鶴岡八幡宮へ向かいます。
鶴岡八幡宮は横浜の小学生なら、必ず一度は遠足か校外学習で訪れます。
若宮王路をまっすぐ正面に見えるお馴染みの大鳥居をぐり、横にお太鼓橋を見ながら進むと本殿への階段が。階段の途中にそびえていたのが大銀杏(おおいちょう)、別名:隠れ銀杏(ぎんなん)。
源実朝暗殺の刺客・公暁一行がここで待ち伏せをした、と伝わっています。
伝説の真偽のほどはともかく、長く八幡宮のシンボルであり、昭和39年には神奈川県の天然記念物に指定されており、鎌倉市民だけでなく、八幡宮にお参りする人たちにとても親しまれていました。その大木が強風で倒壊したというニュースにがっかりした人は少なくなかったと思います。
八幡宮の奉納絵馬も銀杏の葉。
そして8年目。
移植されたヒコバエ(左奥)が立派な若木に。(手前の切り株が元の大銀杏の幹の残り)
そしてもっと驚いたのはこちら、
倒壊した幹は3つに切断し、その一つが元の場所の少し下に移植されました。、
それががこちら。
見事にたくさんの若芽を茂らせていました。
強いなあ!!なんだかこちらも元気になります。
続く。
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