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上の思いと下の思いの違い

2018-12-26 09:10:52 | 歴史から学ぶ

@武家社会では殿様への忠臣は当たり前で上位の命令は辻褄、道理が合わなくとも従うのが家臣であり、忠義な部下であった。たとえ斬新な殺戮が繰り返され自刃になろうとも命令を全うすることは武士の意地でもあり、忠誠を見せる場である。 この小説の最後に事件の解決策としての詮議に、江戸城内での3つ巴田沼意次、薩摩藩主島津重豪と徳川家・一橋治済の3社の裁量が素晴らしい。 事(事件)を公にするのではなく双方に納得のいく解決方法を提案し、妥協する事である。 現代に置いても、上の者が上の者同士で話し合う事で理解し合えることは多く、稀に思い(ゴール・結果)は同じ場合もある。 が下の者同士ではうまくいくものも、うまくいかなくなる事さえある。 よって下の者は事を十分理解し、分析し、相手側の立場等も十分考慮した思案・提案をする事で上の者同士の話し合いで納得する場合もあるから、下からの提案はとても重要だ。

『公家断ちの凶刀』幡 大介

  • 薩摩藩の民に与えられるはずだった米を横流しにしていた黒幕は、あろうことか幕臣と島津家自身だった。公儀と雄藩による犯罪を止めるため、丙内は隠密たちとともに品川で、そして栃木の宿場で剣を振るう。一方、寄る辺を失い乱心寸前まで追い込まれ、妻子まで手にかけんとしていた勘定方役人の岡部喜太郎の前には、山田浅右衛門が現れて。江戸と下野国をまたにかけ、今日の調停までも巻き込んだ巨大な陰謀。それに翻弄されながらも、果敢に立ち向かう男達の熱闘の果てに待つものとは。 この小説は、3つ巴(幕府・薩摩・朝廷=徳川家・近衛家・島津家)の末、事件を世に公にし、幕府の弱体化を防ぐため、相互に理解し世に伏せた一件とした。
  • 徳川幕府は桜島大噴火の被災者に江戸の米で救済することに、だが田沼意次は薩摩藩と結託し米を不正に横流し、金に変え、敷いてはその金を朝廷の儀式(即位の儀)と薩摩藩との縁作りの支援金とする事を企んだ。
  • 徳川幕府内では権力者同士の足の引っ張り合いで酒井忠清、堀田正俊、新井白石、間部詮房など田沼意次にも影響する時代であった。
  • 勘定奉行は常時4名。2名が勘定方(幕府の歳入と歳出を管理)、2名は公事方(天領の政治、治安維持、刑事と民事の裁判)
  • 徳川幕府は隠密・忍者・隠し目付などに甲賀組、伊賀組、御庭番、黒鍬者、鳥見役などを配置していた。
  • 「武家の仕来り」
  •                         武士の館には主人が承諾しない限り、部屋へは通さない
  •                         訪問者は身分の高い人でも玄関や沓脱ぎの前に待つ
  •                         部屋に女人が同席した場合は障子を大きく開けておく
  •                         妻は夫の家来という扱い、夫を裏切ることは謀反となる

逃げる事で回避できる?「バード・ボックス」

2018-12-26 09:10:12 | 映画から見える世の中の動き

@「バード・ボックス」 Bird Box 2018 Netflix

近未来の闇の世界を描いたSF映画だ。 突然、外から目に入る悪魔・疫病なのか、謎の異変に襲われ、突然人間が異変を起こし、交通事故等で目の前の人々が異変に巻き込まれ殺戮されていく。 防御するには目を覆い盲目でその場から逃げしかなく、二人子供を抱えたマロリー(サンドラ・ブロック)が逃亡する。逃避した先は何と「盲学校」だった。 **さらなる深掘りしたストーリーが有ると期待したが・・・突然変異の世界はすぐ側に出現してもおかしく無い。それは自然現象から、人工的に作り上げたテロ的攻撃も含めて、その時人間はどの様に防御できるのか・・逃亡するしかない。