@短気で暴力的な性格がファミリーと本人を狂わせ、最後には友人にも裏切られる。人を信頼しなくなり、自分の思った通りに行かないと直ぐに暴力を振るう性格が自滅に導く映画である。いわゆる自滅していく果を描いた人間は、自身の弱点を隠そうとつい破壊行為に出るのだ。人間の性格は幼い時に形成されるというが、まさに血を引いた父親と同じ性格になるのだ。
『あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう』ニーチェ -
『The many saints of Newark』
時代は1960年代後半から70年代の黒人暴動が盛んになった頃のあるマフィアファミリーの生涯映画だ。モンティサンティがイタリアから愛人ジュゼッピーナを連れてくるがしばらくすると仲が拗れる。短気で暴力的な性格のその息子ディッキー・モルティサンティはその仕打ちで口論となり実の父親を殺害してしまう。 市中の黒人暴動が勃発、ディッキーは唯一の友人黒人ハロルドを暴動から逃したが、白人との暴動でモンティサンティファミリーの仲間がハロルドの仲間に殺される。 やがてディッキーはジュゼッピーナとハロルドの仲を知るとジュゼッピーナを殺害してしまう。 最後にハロルドはその仕返しをする。
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