私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

あの人と私を繋ぐベイブ

2013年05月16日 23時40分23秒 | Weblog
通常状態56日目。

久しぶりに映画「ベイブ」を見ました。

この映画は字幕じゃなく、吹き替え版で見るに限りますね。

ベイブ役の声優さんが完璧です。

好きな映画の一つです。


私は中学のころ、不登校でした。

それで、カウンセリングを受けたことがあります。

月に1,2回ほど、夜に母親が運転する車に乗って、2人で遠くの創価学会の会館まで足を運んでいました。

カウンセラーの人は2人いて、私と母はそれぞれ別々にカウンセリングを受けます。

私を担当していたカウンセラーの人、今となってはなんて名前だったかすら忘れてしまっています。

でも、たぶん、私にとっての恩人だと思います。

母は必ず毎回私もカウンセリングに連れて行こうとしましたが、その人は「セヴン君が来たくなかったら来なくても全然大丈夫だから、無理に来る必要はないよ」と言ってくれてました。

私も最初のうちは正直いって行きたくはありませんでした。

でも、気がつけばわりと前向きに通っていました。

とにかく優しい人でした。

不登校である私を一切否定することなく受け入れてくれてる感じがしました。

今思い出しても心が休まる気がします。

結局不登校は治らず中学を卒業することとなり、それにともないカウンセリングも終了を迎えました。

最後の日、別れが惜しく感じられて、こんなの人生で初めてだなって思いながら夜の空を見上げていたのを覚えています。

カウンセリングでその人とどんなことをしていたかというと、箱庭治療みたいなこともしましたが、基本的には世間話のような気楽な会話でした。


「どんな映画が好き?」って訊かれて「ベイブ」って答えました。

私にとって「ベイブ」ってそんな映画です。