MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

オフィーリア 奪われた王国

2020-05-04 21:46:39 | 洋画未公開
文学少女や文学青年、はたまた各大学の英文学科の学生さんだけでなく
ほとんど世界中の人が表題の”オフィーリア“っていう、人物名からもわかるように
この作品、かのウィリアム・シェークスピアの名作『ハムレット』を、なんと
ハムレットの恋人である、オフィーリアの視点から再構築した現代版『ハムレット』である
見終わって調べるにが個人的に常ですので
そのwikiによりますとリサ・クレインという女流作家が書いた『オフィーリア』という同名小説がこの映画の原作らしい
 
更に「スターウォーズ」最新3部作で主役のヒロインレイを務めるデイジー・リドリーが
オフィーリアに挑戦してるようでして、
劇場未公開作品でWOWOWのジャパンプレミア枠で昨年末、初OAされて
この「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の二次使用に合わせてDVDリリースという
ある意味便乗商法でもあるんですが
役柄がオフィーリアですから、彼女の剣が強い女は見られませんが
一応現代信長視点で『ハムレット』を再構築してるんで、現代女性に通じる自我をシッカリと持った強い精神の女性としてオフィーリア像を演じています
 
っていうか、結構脇の役者さんたちもすごくてハムレットには、ジョージ・マッケイ
ハムレット野村叔父で国王となるのはクライヴ・オーウエン
ハムレットの母で最終的に叔父の妻になる王女にはナオミ・ワッツ
とちゃんとした役者さんたちを揃えてるんですが、今の日本のシネコンでは上映番線にも乗らない作品
さらにミニシアター信長企画興行にも乗っからんしとはねぇ
 
現代解釈での『ハムレット』ですからねぇ、主役はあくまでオフィーリアって事で
あの有名な“生きるべきか、死すべきか・・・”とか“オフィーリア尼寺へ行け”なっていう台詞もなければ
城壁に前王の亡霊はでこず、前王がまだ生きてる間叔父と母親とが不倫逢引するとか
オフィーリアとハムレットが愛を交わすのが嬢碧だったりと
深読みすれば、誰も城壁に来させないための幽霊譚だったのかな
 
 
との間には何1つケミカルが起きない。これではオフィーリアが狂気を装い、荒れ地の魔女から仮死状態に陥る薬を貰って入水自殺を偽装し、ハムレットと落ち合うべく尼寺へ向かうという沙翁作品のマッシュアップは白けてしまうばかりだ。終幕、なす術なく悲劇へと突き進むハムレットを、オフィーリアはほとんど見限っているようにすら見えてしまった。
 
更にこの作品での大胆なとこは、最終的に女王に叔父王は殺され、ハムレットはオフィーリアの兄に毒剣で殺されちゃうのはまだ許すとしても
なんと毒をあおって湖で死ぬオフィーリアですが、『ロミオ等ジュリエット』からネタを頂いたのか
オフィーリアのあおった毒は死の偽装であって、オフィーリアは魔女から解毒剤をもらって生き延びる
それもなんとハムレットの忘形見を宿しており・・・
強い意志を持って生き抜く強い女はライトセーバーを持たずとも強い女だったんですねぇ
 
現代版新解釈にの『ハムレット』を見させてもらいました
 
2018年製作、イギリス・アメリカ合作映画
クレア・マッカーシー監督作品
出演:デイジー・リドリー、クライブ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、ジョージ・マッケイ、トム・フェルトン、ドミニク・マフハム
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スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班

2020-05-04 20:12:41 | 韓国映画
先月は韓国映画のDVDリリース作品が少なくて
って言っても、レンタル屋さんに導入されてないだけかもぢれないんですが
今月はそれなりに面白そうな作品がそれなりにこの2日に導入されてんですが
なんだかGEOさん自体がコロナ特需で、この韓流ブーム好きな若い日本人のお姉ちゃん向けな感じのジャケット画の作品しか残ってなくて
 
一見した感じでは、コメディ風な警察官の交通事故処理犯人追跡の映画だと思っていたんですが
そこは韓国映画、そんな甘いもんじゃなくて、韓国映画ここに極まれりって言う感じの
権力者と財閥の癒着から始まって・・・
結構133分もある尺なのに、十二分に楽しめる作品でした
悪が強いっていう映画は面白いよね
 
オープニングから引き込まれる作品
サーキットでレーシングカーがコックピットに入ってくると
年配のおっさんがアタッシュケースを受け取り
ってこの年配のおっさんなんと現役の警察庁長官でして、レーサーは億万長者で元F1レーサーだった会長
その会長に呼ばれて警察長官が賄賂を受け取っていたんですが、この財閥社長もしたたかで
この様子をいわゆる、今流行りの車中のドラレコに収めていたんですね証拠として
長官もしたたかですじゃら周りの防犯カメラの映像全て回収済みでしたが
ドラレコには気づかずに・・・
 
もうオープニングから警察長官の収賄事件、それを追う検事と一応ヒロインとなる一刑事とが肉体関係を持っていたりと人間関係も複雑多岐になってまして
で、ヒョジン演じるエリート警察官ウン・シヨンは、警察内部の不正を暴こうとしたために
上司の女警部部から交通課の“ひき逃げ専門捜査班“に左遷されてしまう
しかし、この“ひき逃げ専門班”ってもうなんか地下の倉庫のようなところで
妊娠中の係長とジュンヨル演じるソ・ミンジェという平巡査しかいないところ
もう完全に左遷もいいとこでションの出世の道は完全に断たれてしまったようで
しかし、このミンジェという巡査が只者でなく、事件現場に置いて事故の顛末をシャーロック・ホームズばりに分析して結論に導く優れ者でして
さらになんと彼は10年前まで族のアタマをはっていて、捕まった巡査の養子になってから
継父の意思を継いで交通課の巡査になった人物
 
で、未解決というか、事故の目撃者からの通報で現場に行くと
事故はなく、車両に破片だけが一つ、さらに通報目撃者自体も証言を翻して事件は無かったことに・・・
でもってこの幻の交通事故とオープニングの財閥レーサー社長とが今後の展開に絡んできて
検察と長官擁護のヒロインを左遷しちゃった女警部とがさらに絡まってきて
交通事故の死体探しに、収賄の証拠であるドラレコの映像を巡ってに三つ巴の様相を呈していくあたりの展開は、全く韓国の警察に正義はないのかって言うほどでして
 
ミンジェの養父が殺されたりすることで、F1社長と、元族のアタマだった巡査との公道レースとか
娯楽に徹しながらも、警察と言った狭い社会で所長にまで出世した恩警部は
あくまで隠蔽と、なんとSWATまで出動させて、平巡査にの射殺命令まで出すし
交通家の妊婦係長でさえ、出世がかかっての個人プレイで民間レッカー車にお願いまでする始末
最終的には署長にまで出世してしまう有様
 
そんな中で一人気を吐く社長さんの悪ぶりが際立ってて、ほんと小憎らしいほどの悪さ
最終的にヒロインが巡査信長代わりに狙撃弾を受けてしまったりで
一筋縄ではいかないのが韓国映画
こんなジャケットだと個人的には敬遠してしまうんですが
先月韓国映画が少なかったのと、セットに組み込む作品にもことかいてたのが幸いして
それなりに韓国映画らしい作品を見逃さずに済んだ
 
2018年製作、韓国映画(日本公開作品)
ハン・ジュニ監督作品
出演;コン・ヒョジン、リュ・ジュンヨル、チョ・ジョンソク、ヨム・ジョンア、チョン・ヘジン、ソン・ソック、キー、イ・ソンミン
 
コメント (2)
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