文学少女や文学青年、はたまた各大学の英文学科の学生さんだけでなく
ほとんど世界中の人が表題の”オフィーリア“っていう、人物名からもわかるように
この作品、かのウィリアム・シェークスピアの名作『ハムレット』を、なんと
ハムレットの恋人である、オフィーリアの視点から再構築した現代版『ハムレット』である
見終わって調べるにが個人的に常ですので
そのwikiによりますとリサ・クレインという女流作家が書いた『オフィーリア』という同名小説がこの映画の原作らしい
更に「スターウォーズ」最新3部作で主役のヒロインレイを務めるデイジー・リドリーが
オフィーリアに挑戦してるようでして、
劇場未公開作品でWOWOWのジャパンプレミア枠で昨年末、初OAされて
この「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の二次使用に合わせてDVDリリースという
ある意味便乗商法でもあるんですが
役柄がオフィーリアですから、彼女の剣が強い女は見られませんが
一応現代信長視点で『ハムレット』を再構築してるんで、現代女性に通じる自我をシッカリと持った強い精神の女性としてオフィーリア像を演じています
っていうか、結構脇の役者さんたちもすごくてハムレットには、ジョージ・マッケイ
ハムレット野村叔父で国王となるのはクライヴ・オーウエン
ハムレットの母で最終的に叔父の妻になる王女にはナオミ・ワッツ
とちゃんとした役者さんたちを揃えてるんですが、今の日本のシネコンでは上映番線にも乗らない作品
さらにミニシアター信長企画興行にも乗っからんしとはねぇ
現代解釈での『ハムレット』ですからねぇ、主役はあくまでオフィーリアって事で
あの有名な“生きるべきか、死すべきか・・・”とか“オフィーリア尼寺へ行け”なっていう台詞もなければ
城壁に前王の亡霊はでこず、前王がまだ生きてる間叔父と母親とが不倫逢引するとか
オフィーリアとハムレットが愛を交わすのが嬢碧だったりと
深読みすれば、誰も城壁に来させないための幽霊譚だったのかな
との間には何1つケミカルが起きない。これではオフィーリアが狂気を装い、荒れ地の魔女から仮死状態に陥る薬を貰って入水自殺を偽装し、ハムレットと落ち合うべく尼寺へ向かうという沙翁作品のマッシュアップは白けてしまうばかりだ。終幕、なす術なく悲劇へと突き進むハムレットを、オフィーリアはほとんど見限っているようにすら見えてしまった。
更にこの作品での大胆なとこは、最終的に女王に叔父王は殺され、ハムレットはオフィーリアの兄に毒剣で殺されちゃうのはまだ許すとしても
なんと毒をあおって湖で死ぬオフィーリアですが、『ロミオ等ジュリエット』からネタを頂いたのか
オフィーリアのあおった毒は死の偽装であって、オフィーリアは魔女から解毒剤をもらって生き延びる
それもなんとハムレットの忘形見を宿しており・・・
強い意志を持って生き抜く強い女はライトセーバーを持たずとも強い女だったんですねぇ
強い意志を持って生き抜く強い女はライトセーバーを持たずとも強い女だったんですねぇ
現代版新解釈にの『ハムレット』を見させてもらいました
2018年製作、イギリス・アメリカ合作映画
クレア・マッカーシー監督作品
出演:デイジー・リドリー、クライブ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、ジョージ・マッケイ、トム・フェルトン、ドミニク・マフハム