表題が示すとおり、1966年のル・マン24時間耐久レースを描いた実話の映画化
映画のクライマックスでのケレンはル・マンレースです
っていうか、ほとんどジャケット一瞥だけでレンタルしてきちゃうものですから
なんとこの映画153分もの尺があったのね
別テイクというかディレクターカット版とかで劇場公開版とかと違ってるっていうので長尺は見るけども、個人的には映画って大体90分前後で収まってるのがベストだと思ってる私ですが
プロットが良かったのか、この映画も2時間30分の長尺はほとんど気にならなかったし
一度も寝落ちしませんで、モニターに釘付けになった作品でした
いわゆる、ル・マンレースを常に制覇し続けて来ていたフェラーリ
レーシングカーに金をかけすぎて、経営的に困窮してきたわけで、フェラーリは経営合併相手を探していて
米国の国民カー会社フォードとの提携までこぎつけるものの
フォードの出してきた条件はフェラーリには飲めるものではなくて
スポーツカーメーカーとしてのプライドというかフェラーリの名を貶めるものでしかなく
って飛ぶ鳥落とす勢いのパブリックカーメイカーには名門フェラーリのなさえ手に入れればいいので金にはあかせての屈辱的な条件提示だったから
フェラーリはフォード二世へ侮蔑的な発言で契約破棄
同じイタリアのフィアットと提携してしまう
侮辱を受けたフォード二世はフェラーリへの怒りから、自動車メーカーとしての自負心で
打倒フェラーリってことでル・マンに参戦しフェラーリを負かせる至上命令を下す
そこで白羽の矢が立ったのが、アメリカ人で初めてル・マンを制したマット・ディモン演じるキャロル・シェルビーだったのね
彼は心臓に爆弾を抱えていて、今ではレーサー時代の栄光だけで、スポーツカーのディーラーをしていた。
そんな彼がフェラーリに勝つには、クリスチャン・ベール演じるイギリス人で、アメリカで自動車工場を経営しながらレースに出場してるケン・マイルズだった
ってことで、キャロルとケンとの二人三脚でのレース参加への苦難の道行が始まるんですが
そこに実は二世社長の命令とは言え、フォードはアメリカの大企業であり
社長以外に重役陣がたくさんいて
キャロルとケンマンに向かってまっしぐらっていう事で済まされず
フェラーリに集中できるならいいんですがなんと、VSフェラーリ というよりも、社内での対立構造に重きが置かれてる作品
これが実に最後まで・・・
こういうプロットがうまいよね、っていうか実話ですからねぇ
やっぱどこの世界にでもあるんですねこういった対立構造は
ケンというよりは、キャロルが矢面に立ってケンを守る立場と言ってもいいんだろうが
そんな中で2人は他人にはわからない友情を育んでいくわけですが
そうなんですね、そういった社内対立から65年の最初のル・マンレースにはケンは参加させてもらえないんですね
でもってフェラーリに負けてしまう
そして66年のル・マンレースにはケンが参戦
なんとトップを走っていくんですが、フェラーリが全車壊れてしまった関係から
フォードが123フィニッシュを飾れと、三車同時ゴールの命が降って・・・
いやある意味アメリカ人には感動的なゴールシーンでしょうが
いやある意味アメリカ人には感動的なゴールシーンでしょうが
っていうか、アメリカファーストのトランプさんには受けるシーンでしょうけども
これが50年以上も前にだったんですねぇ
しかし、ケンによっての感動シーンですが彼の優勝はないんですねぇ
そうスタート位地の問題だったんですか、重役にはめられたキャロルとケンでしたが・・・
2019年製作、アメリカ映画
ジェームズ・マンゴールド脚本・監督作品
出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベイル、トレイシー・レッツ、カトリーナ・バルフ、ノア・ジュプ、ジョン・バーンサル、ジョシュ・ルーカス、レイ・マッキノン、JJ・フィールド、マリサ・ペトロロ