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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ボーダー 二つの世界

2020-05-14 21:18:31 | 洋画
なんとなくレンタルしちゃったら、とんでもない映画だった
ってのもジャケットの惹句に”「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが原作と脚本を手掛けた“って言うのをチラッとみただけでレンタルしてきたから
GEOさんのレンタル中ジャケットのシールになんと18指定と印字されてて
どこがこの作品のR指定なんかいなって
嫌男性器が出てきてるやないですか、それも女性のを肉体からニョッキリと
必要に応じてまさに生えてくるって言う感じ
 
ってことである意味、この映画の主人公のお顔が特殊メイクと同様に
女性の体から作り物ではあるものの男性器が
この映画ボカシが入らないんです
ここでボカシたら、この映画全体のテーマにも意味が無さなくなるわけで
ある意味、映倫さんの英断ですか
そこだけは褒めて差し上げましょう
 
ってそれだけの映画ではなくて、原作が北欧ですから、想像のを生物トロールと人間との共存のお話
原題も「border」ですからこの場合”境界“って言った方がいいのかな
つまり人間とトロルとの境界線は・・・
ヒロインは特殊メイクでかなり原人に近い顔立ちをしてるし
特殊能力を持った人物です
その特殊能力をなんと税関職員として発揮してるんですね
最初はその能力をしっかりと見せつけてくれます
違法な荷物とかを水際で止めてしまう、というか嗅ぎ分けるんですねぇ
それが違法薬物とかじゃなく、なんとスマホのSDカードに保存されてる児ポのデータさえ嗅ぎ分けてしまう
っていうかこの児ポの問題もなんと、警察まで彼女の能力に依存していったりするんですけど
 
さてそんな日常の仕事の中で自分と似たような原人の風貌をした男性に不審を感じるものの、荷物検査しても何も出てこんし、変な幼虫孵化器とか出てきたりするだけ
って普通は外来生物とかで幼虫もあかんやろ、でもそこはそれを言ったらお話が進まない
別室で身体検査されたらなんとどっから見ても男性なのに股間は膣だったりとか
この男性にある意味惹かれていくんですね主人公
いろいろと教わるんですねぇ
っていうか、こんな醜女でもヒモと同棲してる
このヒモは闘犬育てられればいいわけで、ある意味主人公を利用してる
 
しかしおんなじ匂いを感じた主人公は、なんと件の女性器男と肉体関係を結んでしまう
その時に主人公は男根が出てきて二人は結ばれるわけですが
ズーッと人間として育てられてきた主人公改めて自分の出自を父親に尋寝ると・・・
ってことで自分がトロルであったことが知らされるものの
トロルとして夢精子で子供を産んできてた件の原人男性は
人間への復讐として人間の赤ん坊を拉致してきていたんですね
 
そんなトロルの世界で一緒に人間に復讐していこうと言う彼に対して
赤ん坊に対する気持ちからか、そこまでいけない主人公
本来越えてはならない境界のこっちで人間として育ってきた主人公は本来の自分の世界にいけなくて・・・
ってこれってファンタジーなのか
なんなのか、よくは私にもわからないけれど、どっちにしろ
自分のを育ってきた環境が自分にとってのアイデンティティになるっていう寓話だったのかな
なんとも不思議な作品でしたが・・・
 
2018年製作、スウェーデン・デンマーク合作映画
アリ・アッバシ監督作品
出演:エヴァ・メランデル、エーロ・ミロノフ、ステーン・リュングレン、ヨルゲン・トゥーソン、アン・ペトレン、シェル・ウィレルムセン
コメント (2)
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