あれは三年前、鼻血出す私を助けてくれたゴローさんとあけみママ
今はあけみママは事故で亡くなってしまったけど
ママの焼きそばの味を守って、スナックあけみをゴローサンと守っていくわ・・・
これは3月に日本映画専門チャンネルの深夜枠でOAされた2019年製作のOP作品
って事でR -18ピンク映画劇場での公開タイトルは「スナックあけみ 濡れた後には福来たる」
テアトル新宿でのOPフェスでのR15版タイトルは「スナックあけみ」
そしてTVOA用タイトルはこの「スナックあけみ 巨乳濡れ慕情」
監督は私の敬愛してやまない山内大輔氏が脚本と監督を
R -15だからではなくなんとまぁ、濡れ場はピンクだからそれなりにあるものの
実にハートウォーミングな作品でびっくりさせられました。
これは果たしてピンク映画の範疇に入れちゃっていいにのかっていうくらいの作品
OPフェスにエントリーしたのも納得ですが
なんと「スナックあけみ 濡れた後には福来る」は、この年のピンク大賞を受賞されてるとかこんな人情劇がピンク大賞とっちゃっていいんでしょうか
たしかに文字通り巨乳のヒロイン霧島さくらさんが2回、W主演と言っていいのかな佐倉絆さんが2回と濡れ場が用意されてるんでピンクと言っていいんでしょうが
これまたプロット上必然の濡れ場であったし
さらにスナックあけみのママ役の黒木歩さんに1回、片足に障害を持つ年増のソープ嬢の里美遥子さんにも1回と必然の濡れ場が用意されてる
そうなんですここまで濡れ場のある女優さんを列挙してきましたが
これだけで実に豪華ですがさらにしじみさんまで出演してくるし
って事ですがさらにあけみママの旦那さんに川瀬陽太さん、実にいい役です
家出娘の霧島さくらの体を求めるお客さんにけいちゃんとフランキー岡村さん
佐倉絆さんの婚約者として安藤ヒロキオさん
その父親役で里美遥子さんのお得意客に世志男さん
スナックあけみの常連客には森羅万象さんと野村貴浩さんという男優陣もピンク見慣れた方なら可ほどの豪華さには驚かされるでしょうねぇ
ピンク映画ですから最大の見どころは、霧島さくらを拾ってきた川瀬陽太が黒木歩を失った今
ピンク映画ですから最大の見どころは、霧島さくらを拾ってきた川瀬陽太が黒木歩を失った今
霧島さくらといつ結ばれるのかに見てるこっちは固唾を飲んで待ってるんですが
これが見事に外される
なんと川瀬陽太は務所帰りでありながらも最後までいい人
霧島さくらをしっかりと娘みたいに思っているんですね最後まで、そしてこれからも・・・山内監督最高のギミックですよね、ピンク映画としてはありえねぇ
そしていつのまにか、主役の座が霧島さくらから、佐倉絆に変わっていって
そしていつのまにか、主役の座が霧島さくらから、佐倉絆に変わっていって
この作品は里見瑤子抜きに語れないという展開になるんですね
ある意味里美遥子さんが存在して無かったら人情劇になってなかった作品だと思う。
唯一脚の傷を見せながら客の世志男との濃厚なマットプレイの場面は、唯一この作品ではピンク映画的なエロい濡れ場だと思うが
この2人の関係は今後の展開での肝的な伏線になってるんですね
しじみさんが一体どこに登場しているのか
しじみさんが一体どこに登場しているのか
実はお顔も見せてくれないんですね
霧島さくらが入居する格安事故物件に出没する幽霊でさくらの上に重なったりしてるだけですが
同じ幽霊になった黒木歩のあけみママに諭されて消えていくだけの存在
幽霊でこんだけの存在感を示す幽霊もいないんじゃないかな
このようなヒューマンドラマが生まれるっていうのは
ピンク映画界が未だプログラムピクチャーという製作体制を取ってるから生まれてくるんでしょうね
そういう意味でも新たな観客層の掘り起こしってのわかるけど公開劇場が少なすぎなのが難点
2019年製作、日本ピンク映画、OP•PICTURES作品
山内大輔脚本・監督作品
出演:霧島さくら、佐倉絆、黒木歩、里見瑤子、川瀬陽太、森羅万象、野村貴浩、安藤ヒロキオ、世志男、満利江、しじみ、ケイチャン、フランキー岡村