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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

スナックあけみ 巨乳濡れ慕情

2020-05-16 21:59:52 | ピンク映画
あれは三年前、鼻血出す私を助けてくれたゴローさんとあけみママ
今はあけみママは事故で亡くなってしまったけど
ママの焼きそばの味を守って、スナックあけみをゴローサンと守っていくわ・・・
 
これは3月に日本映画専門チャンネルの深夜枠でOAされた2019年製作のOP作品
って事でR -18ピンク映画劇場での公開タイトルは「スナックあけみ 濡れた後には福来たる」

テアトル新宿でのOPフェスでのR15版タイトルは「スナックあけみ」

そしてTVOA用タイトルはこの「スナックあけみ 巨乳濡れ慕情」
監督は私の敬愛してやまない山内大輔氏が脚本と監督を
R -15だからではなくなんとまぁ、濡れ場はピンクだからそれなりにあるものの
実にハートウォーミングな作品でびっくりさせられました。
これは果たしてピンク映画の範疇に入れちゃっていいにのかっていうくらいの作品
OPフェスにエントリーしたのも納得ですが
なんと「スナックあけみ 濡れた後には福来る」は、この年のピンク大賞を受賞されてるとかこんな人情劇がピンク大賞とっちゃっていいんでしょうか
たしかに文字通り巨乳のヒロイン霧島さくらさんが2回、W主演と言っていいのかな佐倉絆さんが2回と濡れ場が用意されてるんでピンクと言っていいんでしょうが
これまたプロット上必然の濡れ場であったし
さらにスナックあけみのママ役の黒木歩さんに1回、片足に障害を持つ年増のソープ嬢の里美遥子さんにも1回と必然の濡れ場が用意されてる
 
そうなんですここまで濡れ場のある女優さんを列挙してきましたが
これだけで実に豪華ですがさらにしじみさんまで出演してくるし
って事ですがさらにあけみママの旦那さんに川瀬陽太さん、実にいい役です
家出娘の霧島さくらの体を求めるお客さんにけいちゃんとフランキー岡村さん
佐倉絆さんの婚約者として安藤ヒロキオさん
その父親役で里美遥子さんのお得意客に世志男さん
スナックあけみの常連客には森羅万象さんと野村貴浩さんという男優陣もピンク見慣れた方なら可ほどの豪華さには驚かされるでしょうねぇ

ピンク映画ですから最大の見どころは、霧島さくらを拾ってきた川瀬陽太が黒木歩を失った今
霧島さくらといつ結ばれるのかに見てるこっちは固唾を飲んで待ってるんですが
これが見事に外される
なんと川瀬陽太は務所帰りでありながらも最後までいい人
霧島さくらをしっかりと娘みたいに思っているんですね最後まで、そしてこれからも・・・山内監督最高のギミックですよね、ピンク映画としてはありえねぇ

そしていつのまにか、主役の座が霧島さくらから、佐倉絆に変わっていって
この作品は里見瑤子抜きに語れないという展開になるんですね
ある意味里美遥子さんが存在して無かったら人情劇になってなかった作品だと思う。
唯一脚の傷を見せながら客の世志男との濃厚なマットプレイの場面は、唯一この作品ではピンク映画的なエロい濡れ場だと思うが
この2人の関係は今後の展開での肝的な伏線になってるんですね

しじみさんが一体どこに登場しているのか
実はお顔も見せてくれないんですね
霧島さくらが入居する格安事故物件に出没する幽霊でさくらの上に重なったりしてるだけですが
同じ幽霊になった黒木歩のあけみママに諭されて消えていくだけの存在
幽霊でこんだけの存在感を示す幽霊もいないんじゃないかな
 
このようなヒューマンドラマが生まれるっていうのは
ピンク映画界が未だプログラムピクチャーという製作体制を取ってるから生まれてくるんでしょうね
そういう意味でも新たな観客層の掘り起こしってのわかるけど公開劇場が少なすぎなのが難点
 
2019年製作、日本ピンク映画、OP•PICTURES作品
山内大輔脚本・監督作品
出演:霧島さくら、佐倉絆、黒木歩、里見瑤子、川瀬陽太、森羅万象、野村貴浩、安藤ヒロキオ、世志男、満利江、しじみ、ケイチャン、フランキー岡村
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マザーレス・ブルックリン

2020-05-16 12:49:46 | 洋画
ジャケットの片隅にみっけたブルース・ウィリス
一応は主要登場人物の一人みたいに均等な配分で乗っかってるけども
そうわかっちゃいるけどやめられない
どうせしょぼい役で之省エネ出演でお茶を濁してるんだ
って思いつつレンタルしてきて、まずびっくりしたのは144分という長尺な映画だったって事で
ウィリスは最初の7、8分で消されてしまいまして、やっぱり感は否めないんですが
主人公演じる障害を抱えたエドワード・ノートン演じるライオネルのチック症候群等いう障害を除いては
頭脳明晰、分析能力記憶力抜群の能力を買い
ここまで私立探偵の助手として育てあげた、いわゆるプライベートアイを演じており
ライオネルを後方支援に配して仕事で誰かを訪ねた直後、拉致されて
ここでもライオネルの沈着分析能力でNYに町中を車で追尾できていくわけで
彼の能力の高さをきちんと見せてくれつつも
残念というかウィリスは追跡途中で相手に射殺され
 
ウィリスの探偵事務所を受け継いで、チック症候群という障害を持った私立探偵ライオネルが、ウィリスの死の真相と犯人を探し出していくというのが基本プロット
そう原作があるようですが、その後原作の時代背景が1999年なんですが、脚本は敢えてこの作品のが時代背景をさらに1950年に置いて、街をNYに置き換えており
もう主人公のチック症候群を除けば
映画の醸し出す雰囲気は、まるでフィリップ・マーローの世界観そのもの
紫煙に煙るジャズバーとか、そこで演奏されるジャズとか、ジャズ歌手とか
もう震えが来るくらいに懐かしさを感じさせてくれる
 
そうなんですか、チック症候群の主人公探偵ライオネル演じるエドワード・ノートンがなんと20年も温めてきて
彼自身が脚本書いて、製作者として自身を主役に監督まで務めた一人4役で作った作品だったようで
どうりで色々拘っていられたようでして、そのものこだわりが随所にプラスとして映画に作用してるようですね
恩人でここまで育ててくれたウィリスの死の真相を暴いていく彼の姿は、真相に近づくにつれてちゃんと有能この上ない私立探偵に見えてくるから不思議
単なる服装の変化だけでなく
街の多物立役者と対峙しても負けない貫禄がにじみ出てきてましたよね
 
敢えて時代設定を1950 年のがNYにしてるのは都市整備に関わる不動産取引が事件の裏に絡んでいたり
たった1人のヒロインのが出自のが問題とか、そういうことはやっぱり50ねんという戦後まもない時代背景が必須だったんですねぇ
よりリアリティというか整合性が納得できてしまうから不思議ですよねぇ
 
ブルース・ウィリスも無駄遣いに見えて、無駄遣いではないように演出されていたなぁ
ここいらもノートン監督の演出意図だったような・・・
大人しめのが作品ですが、ある意味寝落ちせずに最後まで見てたれた作品だった
 
2019年製作、アメリカ映画
エドワード・ノートン製作・出演・脚本・監督作品
出演:ブルース・ウィリス、ウィレム・デフォー、イーサン・サプリー、レスリー・マン、ググ・バサ=ロー、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、アレック・ボールドウィン、ボビー・カナヴェイル、ダラス・ロバーツ
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