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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

決算!忠臣蔵

2020-05-15 20:37:11 | 邦画
これまで散々映像化されてきた「忠臣蔵」を裏側から描いてる作品ですから
なんと吉良上野介はお名前だけで、映画にその姿も表さないだけでなく
なんと「忠臣蔵」之クライマックスであるはずの討ち入り之シーンもない映画
そう討ち入りの費用がいくらかかったのかっていうところに焦点を当てた時代劇エンターテナー作品
監督の中村義洋は前作「殿、利息でござる」って、これまたお金のお話で時代劇を撮ったお方
いくら時代劇が好きな私でもこの作品は見るのをやめたって
 
そんな監督の再び武士とお金を扱った映画を見たのかっていうと
江戸では尾羽打ち枯らして汲々な生活苦に喘いでる同士たちを他所に
大石内蔵助がいくら上杉の間諜の目を欺くとは言え、京都の遊郭での遊興三昧にいくら費用がかかってるんだ
って言うのを常に思っていたってのがあって
花魁あれだけあげてれば、今日のお金にしても4、5000万は使ってるだろうにってうっすら思っていたってのもあって
その費用一体どこから捻出したんだ・・・って
そんな内輪の裏話がわかるかと思って見たんですが
さほどかかってはいなかったようですね2000万くらいだったようですね
って討ち入り総費用が大体9000万くらいだったとか
それから見れば相当な費用対価ではありましたが・・・
 
一応製作委員会制度で作られてる作品ですが、松竹と吉本興業がタッグを組んでるんで
吉本の芸人さんの有名どころが多数出演しているんですね
そんな中で上島竜兵が頑張っていたような、芸人封印してましたが、これほど髷が似合ってるって
やっぱバカ殿の影響でしょうね
役者としては安定の堤真一
っていうか、なんでだろうもう関西弁で喋ってる
違和感ありまくりの大石はんでした
ってのも赤穂藩って兵庫県境ではあるものの岡山ですよね
岡山は関西弁の範疇ではないよねぇ
 
って事で、赤穂藩は塩田から富裕のはんですから、そういう意味でも廃藩って言う幕府の沙汰は妥当なはんだったってのはわかるし
あれだけの藩士に慰労金配ってもちゃんと討ち入り費用は賄えるんですがねぇ
瑤泉院には石原さとみさんの持参金でさえ塩田投資でかなりの増えているわけだし
そこから遊郭費用が捻出されてたってのは笑えたわ・・・
 
宮本大誠、波岡一喜、島津健太郎とかオールインでもお馴染みの方々が浪士演じられたのは良かったかな
ただコメディとは言え荒川良々の堀部安兵衛には違和感しかない
ってのも笑わしてくれないんだものねぇ
 
ナイナイの岡村クンが演じてるのは勘定方の矢藤長介
大石内蔵助とは竹馬の友で感情ではなく冷徹な算盤勘定で大石にブレーキをかける役だったけども
大石と間違って殺されてしまうんですねぇ
関ジャニの横山クンが不破数右衛門ですからねぇ
この映画にチャンバラは期待できないわけで、チビっとだけ斬り合いがあるんですが
江戸と京都の往復で当時で75万もかかるんですね
 
とりあえず見終わったらかけそばが食いたくなる映画だった
 
2019年製作、日本映画、「決算!忠臣蔵」製作委員会作品、松竹配給
中村義洋脚本・監督作品
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみ、橋本良亮、西村まさ彦、寺脇康文、上島竜兵、堀部圭亮、山口良一、鈴木福、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史、木村祐一、波岡一喜、島津健太郎、板尾創路、村上ショージ、西川きよし、桂文珍、阿部サダヲ
コメント
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