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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

平成残侠伝 狼が斬る!

2021-01-19 23:23:56 | Vシネマ
現在東映チャンネルのプライムタイムで1日一本、全6作がOAされています
一応東映Vシネマってことと、竹内力さん主演ということで
録画して残していこうと、毎日せっせと録画してまして
リアルタイムでは報道ステーション見てるんで、録画視聴です
 
ってことっで、今日の「平成残俠伝 狼が斬る!」は第三弾です
若手は前二作の山口祥行さんから、水橋研二さんが勤められていましたが
なんだろう、見てて実に退屈な作品だった
っていうのも第一作は澤田幸弘監督の日活映画「斬り込み」のセルフリメイクだったし、その流れから第二作目も澤田さんが監督されていたので
ドラマとしてのメリハリ、さらにそのシノップスの中で動くそれぞれのキャラクターの生き方というか、死に方でさえにもメリハリが描かれており
 
そんな死を見据えた男たちを悲哀で支える女心のやるせなさまでもきっかりと描かれていて
見てるこっちはしっかりとドラマの主人公に感情移入がしやすかったってのもあったんですが
 
この作品一体何が言いたかったのか、したかったのか
全く意味不明な感じで、作品的にも山場もなければ、前二作に見られたドラマツルギーのメリハリさえも見られず
主人公の力さん演じる榊英男は一体何をしたかったのか全く見えてこないもんだから
映画としても主要キャラクターにしても、全くのっぺらぼうな作品でして
ま、監督も変わってしまったってのも影響してるんかなぁ
北原佐和子さんにはヤクザのスケとしての情感も悲哀も感じられないし
水橋研二の相手役を務めてる愛禾みささんにも同じことが言えて
ただオッパイ要員として出演されたとしか思えんし
 
最悪なのは、敵役である沢向要士さんに悪党としての魅力もなかったし
ラスボスであるはずの寺田農さんの立ち位置でさえ全く要領を得ないって・・・
ま、劇中、水橋研二が最後に行動を起こすっていうオチまで見えてくるわけで
ここを完全に引き絵で撮ってるから
水橋に刺されて死んでいく力さんの満足感と言ったような情感もかも全く伝わってこなかったのが
ちょっと残念でした
第四作に期待したいなぁ
 
1998年製作、日本Vシネマ、東映ビデオ作品
福岡芳穂監督作品
出演:竹内力、愛禾みさ、平泉成、寺田農、北原佐和子、水橋研二、沢向要士
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フェイクプラスティックプラネット

2021-01-19 17:51:12 | 邦画
積極的に邦画を見て行こうっていう企画に乗っかってみた作品、自主映画監督の宗野賢一の商業映画第一作になるのかなあ
夕張ファンタで評価を得て、一般公開に踏み切られた作品
なんとスペインにまで行ってるようで
主演の山谷花純の不思議な魅力で最後見てられる作品だったけども
なんだろう、シノップスがもう投げっぱなしと、映画的な山場が全くない作品であるものの
上に書いたように最後まで一体どうなるっでいうので見させられたって言った方が正しいのかも・・・
 
お話としては風俗で働きながら、ネットカフェでその日暮らしをする25歳の
天涯孤独なシホ
ある日、道端の自称盲目の占い師から、25年前にも自分が占いに来ていた事を告げられる
そんなことがあったのちフーゾクのお客から、自分が昔の人気女優星乃よう子の写真を見せられた、彼女と自分とが瓜二つであることを知る
シホはよう子について調べると、なんとよう子はシホの生まれた1992年4月9日に失踪していることを知ったことがきっかけで、
自分のルーツに興味を持つようになるも、手がかりは子供の頃から持っていた両親との一枚の写真だけで・・・

さらにシホの周りのネカフェに住むカメを飼ってるヲタクっぽいやつとか
子供をネカフェで育ててるシングルマザーとか
自称盲目の占い師にシホを記事にしようとするルポライター
特にシホの友人のユウコの説得でルーツを調べるとなんと自分が持ってる写真はフェイクであり、母親ということで写っていた女性まで突き止めてしまったりする
そう自分のルーツは全くのフェイクだったのであり
ユウコのカレシとか、変なカルト集団まで登場してきて
メインになってるシホが霞むようでかすまないという摩訶不思議なお話
 
であるんですが、シホのルーツからして何もかもオチがつかずに
エピソードにもなってなくて
全てが投げっぱなしで73分の尺が終わってしまうという
確かに結末を観客に委ねる作品は私の好物ではあるんですが
なんでんかんでん投げっぱなしにされると、見てるこっちはドー処理して良いのやら
 
しかしなんだろう主演のシホを演じてる山谷花純の不思議な魅力で見終わってしまうマジックな作品でもあって
これからの映画ってこう言った作風が主流になっていくのかなぁ
なんてへんに納得させられる部分もあったり
表題で言ってるように、この現実世界で我々が現実だって思ってることは全てがフェイクでしかないっていう監督によるメッセージだったんだろうか
もう映画自体に翻弄されまくった作品だった
 
2018年製作、日本映画、アルミード配給作品
宗野賢一製作・脚本・監督作品
出演:山谷花純、市橋恵、越村友一、五味多恵子、長谷川摩耶
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