チェコスロバキアのネット犯罪啓発映画なんですか
なんとドキュメンタリー作品と銘打っているんですが
って言うのもチェコスロバキアでは子供の60%がネットに触れれる環境にあり、そのうちの40%が性的な被害にあってるそうで
ってことで、ある映画監督がその実情を調べようと
法に触れないように18歳以上の大人の女優さん23人を面接し、見た目が12歳に見える女優さん三人を選出して
スタジオにセットで作った子供部屋で10日間ネットチャットなどを使って実態を調査したという趣旨の説明が最初にあって
そこからネットでの交流を克明に記録していく過程を写してるだけの映画でしたが
個人的に私は、単なるドキュメンタリーではなく
いわゆる確かに犯罪防止に役立つかもしれませんが
チャット相手を騙してその後手口を見つけようと、大人の女優さんを使うこと自体
いわゆる相手を騙して盗み見してること自体
こっちも正義を振りかざしてるものの司法の権限もなく盗撮及び肖像権の侵害ギリギリ
さらに12歳と偽ってること自体詐欺行為でしょうってことで
私はこれはフェイクドキュメンタリーだと思うんですがねぇ
彼らには確かに啓蒙的にこの映像からネット性犯罪を防ごうって言う大義名分を大上段に振りかざしてるんだっていう自負があるんだと思いますが
その後行為は先に書いたようにこっちも司法上では犯罪行為に当たるわけで
勝手な正義感のおぢ売りはあかんでしょ
それぞれチャットに出てくる男どもにはボカシがかかってるものの
一人若者が人間としての生き方がちゃんとしてる人が途中で現れるんですが
最初はボカされていたものの、途中から全くお顔が現れてゆくんですが
彼の正論に相手していた女優さんも泣いてしまうんですが
こう言った正論のお方のお顔を晒しちゃっていいんでしょうか
これって本当にヤラセでなかったら肖像権の侵害に当たるよね
さらに後半はPCでのやり取りではなくカフェに何台も隠しカメラにマイク仕掛けたり
これも方的に引っかかるんじゃないかと
外で何か起きたら製作スタッフは対応できるんですかねぇ
そしてラストはスタッフの顔見知りで少年キャンプを主催してる男がチャットしてきて
卑猥な行為と会話をしていたものだから
全員でカレのとこに押しかけて、糾弾する行為もこれもあかんやろ
勝手な正義の押し売り映画でしかなかったような
申し訳程度に最後に警察からこの映像の提出を要請されて、ー応現在捜査してるようなことが書かれているものの
私自身は正義の名を騙ってネット上での性的なチャットを興味本位で撮ったとしか思えない作品だった
2020年製作、チェコスロバキア映画
バーラ・ハルポヴァー原案・監督作品、ヴィート・クルサーク脚本・監督作品
出演:テレザ・チェジュカー、アネジュカ・ピタルトヴァー、サビナ・ドロウハー