1996年の冬、パノラマカメラで上海の旧城内を撮影し始めた頃、詳しい地図も持たず目的地を目指したのだが、なかなか目的地に着かず。人に地図を見せて道を聞いてもみんな違う事を言う。後でわかった事だが、こちらの人は地図を見る習慣があまりないので地図を見せても無意味だという事がわかった。それと、人に知らないと言う事を決して言わない事も後でわかった。つまり、知らないという事は自分のメンツがつぶれるので適当に説明してしまうのだ。こんな国柄なので、中国人が日本に行って道を訪ねるとみんな親切に教えてくれると驚いているのは、ある意味中国人にとっては驚くべきことなのだろう。
この旧城内で会ったおっちゃんは、親切に色々と教えてくれた。こちらで道を尋ねる時は、相手が上海人かどうかと教えてくれそうな人柄を見抜く事だろうな。ただ、最近の若い人達は随分と良い方向に変わって来ている気がする。
EOS Kissでノーファインダー。