海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

湿度の高い上海はレンズにとって大敵

2014-07-03 | 使える中国製カメラ機材

室内はエアコンを入れた状態で60% 防湿庫内は45%に

昨年までレンズやカメラの保存はペリカンのケースを使用していたが、中に入れてある乾燥剤を時々レンジでチンして乾かすのが面倒になり初めてカメラ用の防湿庫を2個買った。防湿庫は問題なく機能しているようだが、同じ場所に置いてある2台の防湿庫の湿度計が示す値が違うので、日本から信頼出来る湿度計を2個買って来た。ちなみに日本製の2台は、ほとんど同じ値を示している。

それを二台の防湿庫に入れてみると、防湿庫の湿度計と10%以上の誤差がある事が判明。どちらを信じるかと言えば、当然日本製を信じる。これは、中国人に聞いても間違いなくそう言う。そのくらい、こちらの国の数字はすべての事例に対しても信用できない。

日本のアマゾンで買った温度湿度計は、EMPEX社製のアナログタイプ

レンズを保管する場合、防湿庫に入れておけば安心という訳ではないので注意が必要。その理由のひとつは、レンズのヘリコイド部分に入っているグリスが蒸発して揮発したガスが防湿庫に充満しレンズに曇りが発生する場合がある。最近のグリスは良くなっているのだが、古いレンズやイカサマ修理屋でグリスを入れ替えている場合は注意が必要。古いレンズは信頼出来る修理屋で最新のグリスに入れ替える事と長期間防湿庫を開け閉めしないのは問題ありと思った方がよい。

☆以前もこのブログで書いた事だが、中国でカメラ用水準器を買う場合の注意。アクリルの直方体の中に空気の泡が入っているカメラ用水準器があるが、あれは直方体の中に泡が入っている直方体だと思った方がよい。もしどうしても買わなければならない場合は、ちゃんと水準の出ている水準器を持ち込んで調べて買う事をお勧めする。数年前に店で調べたら8割が不良品だった。

コメント (2)
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