ひたすら緑の小路を走り周荘の別荘へ
河の向こう岸は上海市
水草が地図に
人がほとんどいないので緑を独占できる
別荘内にある飯屋
9月9日は美術評論家の老師に招待され、上海から別荘のある周荘(周庄)へ。この周荘は水郷の村で有名だが、そこから少し離れた場所に別荘区域がある。この日は、元アシスタント家族4人と私の最後の元アシスタントが招待された。老師とはコロナの影響もあり、彼がアメリカから帰国出来ず会うのは数年ぶりだ。老師はアメリカの美大客員教授でもあり、上海でも美術関係者では知らない人はいないほどの有名人で、私の前世紀の写真を評価してくれている人。最近は、この別荘に週末のみ上海から来て滞在しているそうだ。
この別荘の敷地の中に飯屋が一軒あり、この日の昼は私達9人で貸切状態。料理の見た目はどこにでもある江南料理だが、出て来た料理が全てとても美味い。びっくりして理由を聞くと、地元の農家が無農薬で栽培している野菜だと教えてくれた。そして、定番の豚の角煮も甘さ控えめで肉の表面を炙ってから煮込んでいるので、とても美味い。これは、前日に行った紹興市近くの工場の食堂で出てくる野菜料理が美味いのと同じで、やっぱり無農薬野菜はとても美味しい事を実感。こんな美味い中国料理屋が今の私の拠点近くにあれば、おそらくファンになり通うだろうが無いんだよコレが。
中国料理は4大料理とか8大料理、そして10大料理などと分けられているが、日本に多くある中国料理は広東料理の事を指す場合が多く日本風にアレンジされているのが日本の中華料理だ。上海で上海料理を食っても、どこの飯屋で食うかで味は全く違う。よくある話だが、安いツアーで来る日本人が連れて行かれる店の料理を食って、本場の上海料理は不味いなんて思わない方が良いよ。あれは、ツアー会社やガイドにキックバックが入るシステムになっているので、料理の内容はお粗末な場合が多過ぎるのだ。これは、世界中何処へ行っても、どの店で誰と食うかで料理のレベルが全く違い値段が安い高いでは決してない。
中国の場合、同じ店でもシェフが変わると全く違う味になる。オーナーが料理人であればある程度味は継承出来るが、オーナーが料理人でないただの経営者だった場合、ヘタすると客が離れ店は潰れる事もある。中国の場合、シェフが変わればその下で働く料理スタッフ全員がシェフに付いて行く傾向がある事は知っておいた方がイイね。
☆前世紀から付き合いがあった上海人の料理人の弟子は、香港の金持ちにお抱えシェフとして引き抜かれた。今はどうしているのか知らないが、腕が良ければ世界中で生きていけるよね。
☆GFX50SII +EF40mm f2.8
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