海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

元上海美術館が上海市歴史資料館に

2020-12-14 | 写真日記

上海市歴史資料館

 

上海の租界経緯

 

租界時代の人力車

 

大世界

 

先週資料集めに上海市歴史資料館へ初めて行ってみた。ここは、元の上海美術館だったところで、その前の租界時代は競馬場のクラブハウスだった。現在の上海美術館は中華芸術宮と名前を変えて上海万博の中国館がそれにあたる。この上海美術館は10年以上前に2度お世話になり写真展を開催した場所なので、私にとっては懐かしい空間。

この日、この上海市歴史資料館の入口は厳重な関所が3つあり入館するにも一苦労。まず、ゲートでWeChatアプリを立ち上げ専用のQRコードをスキャンし名前と身分証明書番号(外国人はパスポート番号)と携帯番号を登録。その先でスマホの健康QRコードを提示して自分が感染者ではない事を証明。そして、もう一度身分証明書番号と名前と携帯番号を手書きで記入し、館内でX線検査を受けてやっと入館できるという厳重警戒ぶり。(ライターは没収なので注意)

ここでは古代上海から近代上海がフロア事に区切られて過去の上海を見る事が出来る。また展示物以外に租界時代にイギリスが建てた建築なので、内装を見るだけでも相当楽しめる。屋上にはカフェやレストランもありランチどきにはお勧めだよ。

☆上海ではスマホとWeChatアプリとアリペイアプリがないと普通に生活出来ない。日本から上海に入国する時にも空港でそれらアプリで登録が義務になっているので、スマホは必須アイテムなのだ。エッ、ガラケーはダメかって?ダメです。逆に珍しがられるかもね。

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スマホで記念写真

2020-12-11 | 写真日記

一人旅で自撮り用スタンドを持参ネーちゃん

 

真ん中のオバハンが良い感じ

 

久しぶりに外灘へロケハンに行った。外灘に行ったのは今年で2回目だが、年に一度も行かない時もあるくらい地元民には近くて遠い場所。それにしても今の外灘は観光客激減で人が少なすぎる。前世紀からこの付近には記念写真屋が多くお願いする人もいたが、最近はほとんど開店休業状態。そりゃそうだろう、金を払ってまで観光地で記念写真を撮るという時代はすでに終わった。

トップの画像は、自撮り棒ではなくアルミ製の軽量ライトスタンドをわざわざ持ち歩き自撮りしているネーちゃんには驚いた。しばらく見ているとポーズを変えて8カットも撮影。

この日、ロケハンだったので外灘の端から蘇州河まで歩いたが、デジカメを持ち歩いている人が激減している事に気づく。もちろん観光客が激減しているので本格的に写真を撮る人が減っているとは思うのだが、デジカメを持ち歩いている人は私も含め4人のみ。

外灘から南京路に入り2号線で中山公園駅まで行き、行きつけの呑み屋で一杯やりバスで帰還。

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LeicaM6+Summicron35mmf2(8枚玉)

2020-12-07 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

前世紀に撮った画像から Summicron35mmf2

 

前世紀末に撮影した画像を発掘。1997年に新宿で上海をテーマに個展をやり一段落した後に、パノラマカメラの視点を変え通常の35mmフォーマットも併用していた時期があった時の一枚。これは、排水溝詰まり処理人の道具一式だ。円形に巻かれているのは竹製で例のスッポンスッポンを自転車に装備し、連絡があると自転車で駆けつける事が出来るように常に待機していた。後でわかったのだが、彼は自転車に乗り、この円形の1/3部分の棒状の部分を肩に掛けて自転車に乗り駆けつけるのだ。この金をかけずに、ある物で工夫する発想力には私も脱帽。

前世紀の事だが、仕事も含め作品撮影でライカを使っていた時期があった。M3とM4とM6など一時期4台ほどライカを所有していたが、一番使用頻度が高かったのがM6だった。理由は、やっぱり露出計内臓だったから。そして、レンズはSummicron 35mm f2がメインで、次はElmarit 28mm F2.8で、Summicron50mmの順。その他に4本ほどライカのレンズを所有していたが、M6ボディ以外は上海に事務所を移転する前に売り払い事務所設立資金に消えた。そして、そのM6も元アシスタントに嫁入りし現在ライカボディは所有してない。その後、ライカのレンズはMとRも含めデジタルカメラ用として増殖し現在は8本所有で、いずれも前世紀製造のレンズ。

 

 

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上海の花市場で

2020-12-01 | 写真日記

上海動物園から近い花市場で

 

ペットショップの悲惨なカメ

 

上海市内に大きな花市場が少なくなって数年が経過した。私の自宅から近い上海動物園からチャリで5分ほど行くと虹橋花市場(上海市闵行区虹井路718号)があり、月に何度か足を運ぶ。ここは大きな植木や切り花も含め様々な花を売っている。また、奥のブースにはペットショプが一件と古典中国家具や陶器の店などがあり結構楽しめる場所。

以前は上海の中心地に大きな花市場があったが、2010年の上海万博前に消滅し、地下鉄虹橋路駅前にもあった大きな花市場も再開発でビルになり、家具や食器など何でも揃う見ているだけで楽しかった九星市場も消滅したので、この虹橋花市場は貴重な市場だ。

前世紀の上海では生花はあまり売れず、一般家庭では造花が主流だった時代があった。また、ホテルのメインロビーに生花を生けているホテルは5星クラスのみ。当然市内にも花屋はあったが、主に病院の近くに多かった。

一時期の日本もそうだったが、こちらでも多肉植物が人気。この市場に来る若いカップルを見ていると、選択権は女にあり男は金を支払うのが役目。男一人で花市場に来る客は高齢者を除いてほとんどいない。

 

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