海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

夜を夜らしく

2023-01-20 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

外灘のバーで

 

2007年から数年間、上海の夜を撮影していた時期があった。もちろんデジカメを使いカラーで撮影し、上海のフォトフェアーに外国人作家招待で参加。その時のカメラのレンズは、古いCanonFD 50mm f1.4+補正レンズアダプターを常時付けっぱなしで使っていた。この補正レンズアダプターは、Canonの古いFDレンズをEOSボディで使う為のフランジバックを調整するアダプターだ。この補正レンズアダプターを開放付近で使うとレンズの収差が強調されるので普通は使わない人が多いが、私の眼は近視と乱視がひどいので、私の見た目に近い描写をしてくれるので積極的に使っていた。その前にピンホールカメラをメインに使っていて、その描写に惚れ込み、その後にピンホールのような描写に近いレンズを探し古いバレルレンズを探しまくった時期があった。ただ、それらのレンズは焦点距離が長いレンズが多く結局諦めてしまった経緯がある。そして、行き着いたのがEOS用のCanonFD用補正レンズアダプターだ。

上海の夜を撮る時に難しいのは、ネオンなどの灯りが多過ぎて空が異常に明るくなってしまい夜に見えない。

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人種と顔

2023-01-18 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

田子坊で

 

 過去の画像から

中国は漢民族を筆頭に56の民族で構成されている。こちらで人の顔を見ていると、この人は漢民族ではないなと思う事が時々ある。聞くと戸籍上では漢民族となっているが戸籍が地方なので、きっと先祖は混じりあっていたのだろうなと思う。私が上海で見かける日本人は私と同じ民族なので、ほとんど判別出来るが欧米人に聞くとまったく区別がつかないという人がほとんど。まぁ、それは私達が欧米人を見ただけで判別できないのと同じだろうな。

私がこちらで見る日本人の顔は、一応におっとりしているのと顔の表情がつかみにくい人が多い。日本人がおっとりしているように見えるのは、眉と目の距離が長いのも一つの理由。また、顔の表情に感情の起伏が少ないので、顔の筋肉が運動不足とも言える。これらは正しいかどうかは別として、日本人と他のアジア人との見分け方の一つかもね。人の顔はその人が過去生きて来た環境によっても変わるので、人は過去の生きて来た蓄積が今の顔に表れているとも言える。美形のモデルを撮ってもモデルに撮らされるのがオチなので仕事としては成立するが、撮っていてちっとも面白くないのは、その職種の人は仕事用の顔をつくるからだ。

☆画像の田子坊は一般市民の住居だったが、今世紀に入ってからデザイナーなどがオフィスとして部屋を借り始めてから小さなショップやカフェが増え、その後は観光地として賑わっていた。私もこの田子房へは何年も行ってないが、噂によるとコロナの影響で店を閉めた店も多いと聞いている。また、上海一のカメラ屋が集まる星光ビルも、春節を機に閉鎖する店も多いと聞いている。2023年の春節後は、上海も大きな節目を迎えるのは間違いない。良い方向に向かってくれれば良いけどね。

☆Canon FD 50mm f1.4+補正レンズ付きアダプター

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LighatPix Labsの小型ストロボはとても良い

2023-01-16 | 使える中国製カメラ機材

 

FlashQ M20と小型LEDライト

 

「LighatPix Labs」のFlashQ M20を作った香港の会社を褒める。このストロボは光量がGN20という低光量のストロボで、ラジオスレーブが内蔵されているのでカメラから離して同調する事が出来る。ストロボ発行部の下に位置するLEDライトはオマケのようなもで、無いよりあった方が良いレベルだが色温度も変えられる。

これら小型LED(左上)と小型ストロボの私の使い方は、メインライトとして使うのではなく、今ある光をメインに補助光として使うライティング機材だ。例えば現場の室内の光をメインとして、ストロボやLEDライトを弱目に使いシャドウ部を持ち上げる使い方。このストロボを使う時は、カメラから発光部を離し光量を落とし天井にバウンスしてシャドウ部を持ち上げる事も出来る。また、ストロボの発光部をディフューザーし人物の目にキャッチライトを入れる使い方など、工夫すれば色々と使えそう。今は外出を控えているので、自分の部屋の中で様々な状況を設定してテストしたが、このGN20のフル光量を使うのは稀で、1/4から1/16に落として使う事の方が多い。今のデジカメは感度を上げても問題ないので、これらは気軽にバックの中に入る大きさと重さは持っていて良かったと思う照明機材だ。私が買ったのは、M20でTTL調光出来るタイプだが、TTLは必要ないので一番シンプルなQ20IIで十分かもね。今ある光を利用し、さりげなくライティングするのが今の私のライティングだ。

☆日本のカメラ用周辺機器で使える機材が激減したのは、決定権を持っているメーカーの上層部が今のデジタル時代に追随出来てない事に尽きる。コロナ前の数年間、私が企画した商品を日本に紹介しても反応がイマイチだった。また、中国のストロボメーカー数社と協業しようとしたが、すべて途中で頓挫した経緯がある。それらの会社の老板(社長)は全員文革経験者で、理解してくれた会社は一社のみで文革未経験者。もう一つの理由は日本の"技適"取得料金が高過ぎる事。

☆この"LighatPix Labs"という会社は、"香港"の若手が集まって作った会社のようだ。この若手が集まって作った会社というのがイイね。ただ、私だったらこんなデザインにしないので一緒に開発したいなとも思っていてLighatPix Labsの将来に期待するが、すぐコピーされた物が出るんだよね。多分、深圳のあそこがやるだろうな。

☆ちょうど一年前の上海での感染者は5人だった→コレ

☆1月15日 朝起きたら雪が

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春節前に工場へ

2023-01-14 | 写真日記

海を渡り工場へ

 

上海の長靴ビル前

 

2023年の春節は1/21から始まるが、1/14から工場などは一部が休みになる。という事で、急いで工場へ行き新製品を確認し日本へ送る手続きを。その中にはリチウムイオンバッテリー内蔵の製品があり、香港経由で日本に送らなければならない。このバッテリーが内蔵された商品は、特別梱包扱いになるので送料がびっくりするほど高い。完成した製品を確認した後に急いで上海に戻り、運転と車を出してくれた元アシスタントと日系の居酒屋で一杯。上海市内は人で混んでいる場所もあるが、日本村付近はガラ空き状態。

コロナの感染拡大が続いている上海では、老人が外出を控えているようで、近くの公園でも老人を見ない。知り合いの上海人からコロナ用の薬を持ってないかと聞かれたが、そんなものは当然持ってない。なんとかしてあげたいけどねぇ。こればかりは無理な話。

色々な噂が流れているが良い噂なんて一つもないのが今の上海だが、街は少しずつ本来の姿に戻りつつある。それは、すでに感染し完治した人が増えたのだろうな。私の周囲の友人も全員が感染し完治したが、後遺症として味覚臭覚障害と体の一部に痛みが残っている人が数人いる程度。

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洗濯物がある風景

2023-01-12 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほとんど外出してないので過去の画像から

晴れた日に旧城内の路地裏を歩いていると、洗濯物が宙を舞うのが上海。時には電線も利用するのが上海流。前世紀は洗濯機も普及してなかったので、洗濯物を絞らずに干す人も多く路地裏の路面は晴れているのにいつも濡れていた。上海の路地裏文化がほとんど消えつつある今、こんな風景も見る事が出来なくなった。

この頃は、古いCanonのFDレンズに補正レンズ付きアダプターを付けて画質を落として撮影していた時期なので、レンズ収差のオンパレード。

コメント (2)
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