柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

家族葬について対談

2010年12月06日 | 家族葬
先週の事になりますが、業界誌の「家族葬」特集で対談をしてきました。

株式会社エンディングプランの代表取締役 平本百合子さんとの対談です。

平本さんは、家族葬専門の葬儀社をされています。
生活者(消費者)にまず、家族葬のセミナーを開き賛同された方が入会をされます。
今度は会員の方向けにエンディングに適したセミナーを開き、さらに終焉への知識や
判断力を培って頂いているそうです。


家族葬は低価格の葬儀と、捉えている葬儀社が山といます。
家族葬は従来の葬儀の形をそのままに、少人数だから家族葬
だから祭壇は小さく人数は少人数と決めているようです。

はじめは葬儀は「家族だけで価格も安く」と考えた人が相談に来るそうですが
話をするうちに、費用や人数よりも
どんな別れをしたいか、に気付かれると
初めの家族葬のイメージは大きく変化をされ
こうして別れたい…という希望が出てきます。

すると、決して安い葬儀を望まれている訳ではない
と、いう結論が出てきます。
何がしたいか解ると、そこに対価があるのは当然と考えてきます。

エンディングプランさんでは、入会も事前相談もきちんと費用を頂いているそうです。
それでも会員希望者は後を絶ちません。


家族葬を安い葬儀価格に設定している葬儀社は
いかに、その気付きを発掘する力がないかが解ります。

これは、単にコミュニケーションの問題ではないのです

その前に、自社の葬儀への考えが出来ていないかの問題なのです。
もちろんですが、その上にコミュニケーション力が必要なのです

皆さまのお気持ちに沿って、とか
おひとり、おひとりを大切に、とか
お任せください、とか
そんな、言葉の羅列ではなくて
【自分達は葬儀はこうあるべきだ!と考えている】と言う明確なメッセージが必要なのです。