柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

会葬者のケア

2010年12月28日 | 葬儀の世界
父の感謝式に参列した方から感想を頂きました。
葬儀業界に無関係の一般の方々です。

葬儀社サイドは
葬儀に関して新しい試みをすることが臆病になっています。

前例がない
無難が良い
変わりすぎは、受け入れられない
そこまでは、チョット

などの声が多く聞こえてきます。
でもこの考えは、勝手に自分達で決めているだけの事です。

父の感謝式を通じて一般の会葬者がどう感じているか、
どうか知ってほしいと思います。

また、皆さんにも葬儀は従来の葬儀が正式と思わないで欲しいです。

要は、誰の為の葬儀か?でしょう。
故人、遺族だけではない
会葬者の為の葬儀でもある事を感じてください。



>>>>>伺ったご意見です<<<<<

*今までとはまったく違ったお通夜に感動しました。家族にも話しました

*通夜なのに、ご遺族の方々といろいろお話ができるところや、ご遺族の方が故人の人となり
を話してくれるところなど、本当に良かったと思います

*最後に会葬のお礼に「タオル」と「ブランデーケーキ」の選択ができるところも単純に感動しました。

*故人の顔を見てお別れ出来るなんて異例の通夜ですが、本来あるべき姿のような気がします。

*正直に言って会葬者に読経は必要なのでしょうか?いつもより何倍も感動しました

*死んですぐに葬儀をしなくても良いと初めて知り、また遺体が何日も綺麗でいられるのも驚きました

*焼香した後、折鶴を棺に入れ、会葬者もお見送りをした気になりました

*故人に向けたメッセージを読んで、親しみを感じジーンとしました

*逢った事がないお孫さんから、写真の説明を受け嬉しかったです

*奥様に声をかける事が出来、懐かしく感動しました。

*通夜の様子を聞いていたので、不謹慎ですがワクワクしながら伺いました

*私の親にもこんな葬儀をしたかったと残念です。

*親の葬儀の参考になりました。


一番多かったのが「感動した」という声です。
泣かせる要因は何もありません。
明るい通夜です。
故人を美化もしていません。
むしろ、我が儘でご迷惑をかけて・・・と正直に伝えています。

故人や家族と縁のあった人にとって「葬儀は迷惑な事ではない」のが
とてもよく解りました。

遺族のケアだけでなく
会葬者のケア(来て良かった、と思う事)も葬儀には重要なのです。